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    ├ Books (本) 過去ログ P1, 2014 / 1月~
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Date:     2014/6/30 (MON)

Headline:     2014/6 後半(15~30日)に読んだ本。

Contents:
    前半に引続き、家でおとなしく読書してました。 がん関係の本は 2冊。

(1)日本人はなぜ存在するか / 与那覇潤 / 集英社インターナショナル
    日本人の定義は何? というところから入って、普遍的 / 絶対的と思い込んでいることであっても、 よく分析すると必ず再帰的であることが判りやすく述べられている。 前半の説明は秀逸。 内容自体に目新しいことは何もないが、確かに多くの人が無意識のまま再帰性の罠に落ちていると思う。 なかなか面白い本ではあるが、後半だれ気味なのが残念。

(2)自殺 / 末井昭 / 朝日出版社
    僕とは住む世界が違う著者が、自殺にまつわる長めのエッセイを自伝的に綴ったもの。 帯には "自殺するのがばからしくなります" とあったが、 想像するに、自殺を考える当事者はこの本は読まないだろうなぁ。

20140630jibunodaiji (3)人間関係は自分を大事にする。から始めよう / 高野雅司 / 青春出版社 (写真)
    心理学博士の著者は僕の知人。 人間関係に悩む読者へのセラピー本。 著者の提言する 3つのステップと僕の実践を比べてみると、、、。
    1) 心地よさを味わう -- 味わってます。 重篤な "がん" でさえこの Homepage のように心地よく味わってます。 えっ? 違うって?
    2) 自分自身となかよくなろう -- 正座して瞑想したりしてます。呼吸をゆっくり大きく深く 2回/分 で 5分ほど。 著者の言う "変化" も実際に感じられます。 腰痛対策にもなりそうだが、今は腰痛酷すぎて無理!。
    3) 周りの人から心地よさをもらおう -- 僕の意志と関係なく周りの人はそこにおるんです。 おるもんはしゃ~ないやん、って感じ。
    "君の実践内容は私の意図するところからずれている" って言われそう。 ずれているから実際に痛い目に会ってるのかもしれません、こたえてはいませんが。 一読に値する本だと思うが、売れるんだろうか?。 いゃいゃ、皆さん、是非買ってください。

(4)脳病院をめぐる人びと / 近藤祐 / 彩流社
    茂吉、芥川、(高村)智恵子、太宰、中也、等著名な文学関係者と精神病院との関わりを、著者独自の視点で分析した本。 なんでこの本を読もうと思ったのかは既に思い出せないが、想像してたより面白かったです。

---- ここから下、がん関係の本 ----

(5)癌を追って / 石弘光 / 中央公論新社
    大学の先生の前立腺がん闘病記。 妻はジムを休会する知恵をこの本から得ました。

20140630gan-seitoshi (6)がん-生と死の謎に挑む / 立花隆・NHK / 文春文庫 (写真)
    NHKスペシャルをベースに書かれた本。 これはなかなか読み応えあり。 一言でいうと、「残念ながら現代医学は "がん" には当面勝てない」 ということなのだが、 科学的によく検証されており、必ずしも絶望の書というわけではない。 勝てない "がん" を患ってどう対処すべきなのだろうか?。 考えさせられる一冊。

---- がん関係ここまで、ここから下、青空文庫 ----

(7)夫婦善哉 / 織田作之助
    言わずと知れた織田作の代表作。 今まで読んでいなかったことが不思議な気もするが、近年書を選ばず濫読している身には、やはり名作が心地よい。

(8)こども風土記 / 柳田国男
    日本民俗学の祖が各地に伝わるこどもの遊びのルーツを考察したもの。 僕らが子供の頃にやっていた "馬潰し" のルーツは、ここに出てくる "鹿鹿角何本" かも。 でも馬潰しって、かなり危ない遊びだったよな、病院送りになった奴も骨折った奴もおったし、 って、懐かしい昔を思い出しました。

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20140615bannenyoushiki
Date:     2014/6/15 (SUN)

Headline:     2014/6 前半(1~15日)に読んだ本。

Contents:
    体調よろしくない日々が多く、家でおとなしく読書してました。 癌関係の本は 1冊。
    蛇足ですが、妻はこのページは面白くないと言っています。

(1)日本人の神 / 大野晋 / 河出文庫
    表題通り、日本人の神の起源を考察した本。 民俗学的な問題を言語学と史学の観点から分析しており興味深い。 神道もまた日本人の神の起源をそのまま引継ぐものではないとの指摘も、神を意識しない僕には目新しかった。

(2)晩年様式集 / 大江健三郎 / 講談社 (写真)
    大江私小説の最新?版。 相変わらず小説内のことか実際のことかの区別がつかないが、 いつものメンバーを中心に日常が (普通の読者にとっては日常とは言い難いと思うが) 展開していく。 正直、周りがこんな感じの人ばっかりだったら疲れるよなぁ。

(3)あなたはまだ何も知らない / ヴィルジニー・ムザ(訳:高木きせ) / 中央公論新社
    作者は日本贔屓のフランスファッションジャーナリストらしい。 帯には「フランスでベストセラーとなった衝撃の作品」と書いてあるが、まぁ、衝撃の作品とは言い難い。
ありがちなだらだらした手紙形式の小説。

---- ここから下、癌関係の本 ----

(4)闘病記専門書店の店主が、がんになって考えたこと / 星野史雄 / 産経新聞出版
    妻を癌で失った男性が闘病記専門書店を開業した後、自分自身も癌になって書いた闘病記。 著者は市井の人 (高等教育は受けてますが) なんですが、この人の癌への対応、率直に "いいね" って感じです。

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20140531fractalist
Date:     2014/5/31 (SAT)

Headline:     2014/5 後半(16~31日)に読んだ本。

Contents:
    体調よろしくない日々が多く低調。 それなら家でおとなしく読書すればよいのだが、、、。 癌関係の本は 1冊。

(1)10万人のホームレスに住まいを! / 青山菴セ / 藤原書店
    米社会活動家と元東京都幹部職員の対話。 僕の興味のある対象ではなかった。

(2)フラクタリスト(マンデルブロ自伝) / ベノワ・マンデルブロ (訳:田沢恭子) / 早川書房 (写真)
    フラクタルって何??。その祖は思ったよりまともなおじさんのようです。

---- ここから下、癌関係の本 ----

(3)がんノート / 米長邦夫 / ワニブックス
    将棋棋士の前立腺癌闘病記。 発見時の進行度は僕より軽いが、その後 4年で亡くなっている。 4年後まだ僕は生きているかどうか考えてしまった。

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20140515kenjutsusyugyou
Date:     2014/5/15 (THU)

Headline:     2014/5 前半(1~15日)に読んだ本。

Contents:
    ゴールデンウィークに遊び回っていたので低調。 この先好調に転じることはあるのか?。 癌関係の本は1冊。

(1)剣術修行の旅日記 / 永井義男 / 朝日新聞出版 (写真)
    江戸時代の剣術修行者の日記を解説した本。 立会を申し込まれても何かと理由をつけて回避する道場主。 昼間は逃げ回る道場主が夜は酒と手土産持って修行者を訪ねて来て一緒に大宴会。 日記を書いた修行者は腕も立ち人柄もよさそうだが、この時代既に日本には "気が合えば何でもいいや" 的ないい加減文化が完成していたようで面白い。 翻って現代、日本が世界から信を得られる国となるには、この (たぶん何時までたっても変わらない) 民族特性を起点において発想を大転換することが必要ではないか。 大上段から書いてみました (笑)。

(2)戦後歴程 / 品川正治 / 岩波書店
    サラリーマンとして Goal まで到達した人の手記。 内容は悪くないんだが、言いたいことが発散して最後は半自慢話に堕してしまった感じでしょうか。

(3)昭和の犬 / 姫野カオルコ / 幻冬舎
    小説。 作者の感性に面白い一面があるが、想定範囲内って感じかな。 でも、読んでて楽しいです。

---- ここから下、癌関係の本 ----

(4)「がん」からもう一度人生が始まる / 保坂隆 / PHP
    精神腫瘍科 (主に癌患者のメンタルケアを行うらしい。 初めて耳にしましたが、医学も日々学際協力が進み境界が薄れつつあるのか、それとも更なる専門化 / 細分化の道を歩んでいるのか?) の医師の書いた素人向け実例集みたいなもの。 言わずもがな、当然そうありたいっていう内容が書いてある本。 ここで挙げられた実例と比べると、自分で言うのもなんだが、僕って既に優等生ちゃうやろかぃ?。 しかし、真価は最期に臨んでどうなるかで決まる。 今のところ優等生でも、最期までそれを継続しようとすると、考え方の根っこから優等生に変わらな難しいんやろな。 まだ修行が必要と思われまっす。

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Date:     2014/4/30 (WED)

Headline:     2014/4 後半に読んだ本。

Contents:
    前半に引続き後半も低調、、、(泣)。 癌関係の本もあります。

(1)境界なき土地 / ホセ・ドノソ(訳:寺尾隆吉) / 水声社
    僕にとっては初めてのラテンアメリカ系文学。 "ラテンアメリカ系" ってな特別な感じはしなかった。 やはり世界は狭くなっているのか、、、 それとも僕の感性が鈍っているのか。

(2)日本国憲法の初心-山本有三の「竹」を読む / 鈴木琢磨 / 七つ森書館
    日本国憲法9条は世界の魁であると思う。 おそらく山本有三も然り。 しかし、それを伝えるのはやはり極めて難しい。 そして本書も然り。

20140430zenshinganseijika ---- ここから下、癌関係の本 ----

(3)全身がん政治家 / 与謝野馨 / 文芸春秋 (写真)
    このおっさんは基準にならんな (このクラスの政治家ともなると各方面で普通じゃないね)。 癌を客観視し深刻になり過ぎない、これは、見倣います。

(4)がんワクチン治療革命 / 中村祐輔 / 講談社
    ふぅ~む、免疫療法ねぇ。 友人の医者に言わせると「効果あるならとっくにみんなやってるわぃ」、 主治医に言わせると「最終の神頼みはまだ考えなくてよい」ってなことらしいが。 今やってる治療がうまくいってる限りは選択肢に入らないな。 (注:妻はちょっと違う意見のようだが。)
    そして、内容は真実なのであろうが、半分くらい愚痴だし、統計的数値は恣意的に排除されているようだし、、、。

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20140415higgs
Date:     2014/4/15 (TUE)

Headline:     2014/4 前半に読んだ本。

Contents:
    今月前半はこの1冊だけ、、、(泣)。

(1)ヒッグス~宇宙の最果ての粒子 / ショーン・キャロル / 講談社
    僕の前立腺癌細胞も場の振動により粒子性が??、、、。 面白いが量子力学の概念がわかってないと難しすぎぃっ!。
    読むのに半月以上かかってしまいました。 おまけに理解もほとんどできなかったような、、、。 素粒子物理学者の洒落のセンス、僕は好きです。 でも、世間はきっと冷たい??。

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20140331zenritsusengan
Date:     2014/3/31 (MON)

Headline:     今年 1~3月に読んだ本、その2。

Contents:
    癌関係の本。

(1)名医が語る最新・最良の治療・前立腺がん / 法研 (写真)
    欲しい情報がそれなりに入っていていいと思う。

(2)前立腺がんの最新治療 / 赤倉功一郎 / 主婦の友社
    これも目を通しておくのがいい。

(3)手術数でわかるいい病院 / 週刊朝日ムック (写真)
    病院選びには必携。

(4)がんになったら手に取るガイド / 学研
    読んだほうがいいかもしれないが通り一遍のことが主。

(5)がん患者力 / 主婦と生活社
    読んでみてもよいって程度か。

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20140331ryuuritan
Date:     2014/3/31 (MON)

Headline:     今年 1~3月に読んだ本、その1。

Contents:
    癌宣告っちゅう重大イベントが発生したため、全般に低調。

(1)流離譚(上・下) / 安岡章太郎 / 講談社文芸文庫 (写真)
    淡々とした記録ベースの時代小説。 全く盛り上がらないが、
    知らぬうちに共感してしまう不思議な魅力が、、、。

(2)戦場の軍法会議 / NHK取材班 / NHK出版
    これはちょっと、、、。 公共放送としての限界なのか。
    真実は語られず、私見を出せず、踏み込めず。

(3)(対話集)原田正純の遺言 / 朝日新聞西部本社
    原田氏がすごい人だと知ってはいる。 でも、この対話集ではそれがわからないな、、、。

(4)死の淵を見た男 / 門田隆将 / PHP
    文章も構成も疑問。 しかし、福島原発事故における地上の星の力強さに思わず涙、、、。

(5)昨夜のカレー、明日のパン / 木皿泉 / 河出書房新社
    ほんわかとした小説。 毒にも薬にもならないが、たまにはこんなのもいいか、、、。

(6)心との戦い方 / ヒクソン・グレイシー / 新潮社
    無敗の格闘家も語りはお粗末、、、?。

(7)四つの小さなパン切れ / マグダ・オランデール=ラフォン / みすず書房
    強制収容所の話。奥は深いのだろう。 しかし、共有するには我々は平和すぎるのか、、、。

(8)青い花 / 辺見庸 / 角川書店
    小説。 あくまで個人的意見ですが、共感できませんでした、、、。

(9)猿回し、被差別の民俗学 / 筒井功 / 河出書房新社 (写真)
    私見丸出しの研究発表本。 学術的にどうなのかは知らないが、単純に面白いです、、、。

(10)さようなら、オレンジ / 岩城けい / 筑摩書房
    移民女性の小説。 海外生活経験者は共感できる部分も多いかな、、、。

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