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      P3, 2015 / 1月~
      
      
       
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       Date: 
          2015/6/30 (TUE)
    
    
    
       Headline: 
          2015/6 後半(16~30日)に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          群島で落ちたペースが戻りません。
      
      (1)道徳性の起源 / ドゥ・ヴァール・フランス (訳:柴田裕之) / 紀伊国屋書店  
          道徳性はヒト固有の知的産物なのか、進化の過程で徐々に獲得された生物学的産物なのかを論じた書。
      結論として後者でありその論証は比較的明快で異議なしですが、
      対比される前者がほぼキリスト教社会的狭い視野に限定されており、
      宗教縛りのない日本人一般にはキリスト教道徳について論じた部分はまぁ要らないって感じでした。
      目の前にいない会ったことさえもない他人に対してまで利他的な行動をとることを良しとするが故に、
      ヒト固有の高度なものとされてきたコミュニティーレベルの道徳律であっても、
      実は生物進化の過程で高等動物 (主に哺乳類) が獲得してきた『共感』が起源となっており、
      決してヒト固有のものではないことが論証されている。
      納得ですが、昆虫などは『共感』を介すことなく同様のことを行っているってなこともさらっと書いてあり、
      ちょっと笑えたりもする。
      論点は全然違いますが、2014/12/31 紹介の「昆虫はすごい」が思い出されました。
      
      (2)ニッポンの裁判 / 瀬木比呂志 / 講談社現代新書  
          元裁判官による現在の日本の裁判の危うさを啓発する書。
      「明日はあなたが死刑囚!」ってなキャッチコピーほど衝撃的内容ではないんですが、
      読んでいると確かに判事への不信と裁判所への危機感がわいてきます。
      とは言え、なんか大事なところで説得性に欠ける感が否めず注意して読んでみると、
      これこそ裁判官の書いた文章やんかってな感じでこの本自体が再帰性の罠に落ちているようです。
      まっ、それはともかく、正義の番人たる裁判官までもが "上" が言うなら筋が通らないことを平気でする、、、
      こんなん、下っ端サラリーマンだけにしてほしいです。
      
      (3)砂漠の青がとける夜 / 中村理聖 / 集英社  
          東京での不倫状態を解消してきた若い女性が京都で暮らし始めた日常の物語。
      小説すばる新人賞受賞作。
      構成は比較的よくできていると思うが、
      日常に非日常を無理に押し込もうとしたためか登場人物の性格が曖昧で全体としてはちょっと無理。
      若者の意欲作という意味ではマル。
      良し悪しは置くとして、僕ら年長者もこのような若者の新作を積極的に読む必要があると感じさせる一冊。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2015/6/15 (MON)
    
    
    
       Headline: 
          2015/6 前半(1~15日)に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          群島遂に完読!。
      お気軽短編を挟んで、新たな良書との出会いを求める旅を再開。
      
      (1)収容所群島6 / ソルジェニーツィン (訳:木村浩) / 新潮文庫  
          組織はそれを利用する者に都合いいように造られ、
      人が入れ替わり周辺環境が変化してもその性悪 DNA は途切れることなく受け継がれていく。
      僕の場合、スケールは鼻くそ程度の小ささではありますが、
      一見正常な表見組織の下の性悪 DNA があるタイミングで顔を出して堂々とその本性を主張し始めることを体感しました。
      まぁそれは置いとて、大作を読破して達成感ありですね。
      
      (2)怪笑小説 / 東野圭吾 / 集英社文庫  
          脱力系短編小説集。
      しまなみ輪行先での暇つぶしで読んでました。
      「超たぬき理論」には笑わせてもらいましたが、他は極めてつまらんです。
      
      (3)パナソニック人事抗争史 / 岩瀬達哉 / 講談社  
          内容は表題通り。
      ふざけた人事が大企業を蝕んでいく実録。
      大企業でもこんなもん、仕事は所詮こんなもん、って感じでしょうか?。
      あわれ、地位は人の器を作らずのようです。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2015/5/31 (SUN)
    
    
    
       Headline: 
          2015/5 後半(16~31日)に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          群島6 (最終巻) 真ん中辺りまで進みましたんで、
      次に読む本、ネットで 20冊発注。
      びっくり仰天の合計金額となってましたが、まぁ、文化教養系にはお金使ってもええっちゅうことで、、、。
      あおぞら源氏は若菜。
      
      (1)収容所群島5 / ソルジェニーツィン (訳:木村浩) / 新潮文庫  
          実録命懸け脱走大冒険活劇ですが、実録であることに恐怖。
      僕は "会社収容所" から "脱走" を図るべきなのだろうか?。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2015/5/15 (FRI)
    
    
    
       Headline: 
          2015/5 前半(1~15日)に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          今月中に群島5のかたをつけたいです。
      
      (1)収容所群島4 / ソルジェニーツィン (訳:木村浩) / 新潮文庫  
          権力の犬どもは何故単に犬であるだけでなく人に不要な危害を加えたがんのやろ?。
      やっぱ、犬は嫌やでなぁ。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2015/4/30 (THU)
    
    
    
       Headline: 
          2015/4 後半(16~30日)に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          Homepage 公開開始以来最悪の成績!!。
      群島4読み切れず (泣)。
      
      
      
      (0)収容所群島4 / ソルジェニーツィン (訳:木村浩) / 新潮文庫 
      
          結局半月以上かけてもよう読み切りませんでした。
      まぁ、こんな時もあるやろ、、、ってなわけで、群島4は 5月前半定期報告にも登場する予定。
      って、赤くなったりちっちゃくなったりして報告です。
      (なんぼなんでも 5月前半には読み切れるやろと思う。)
      
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2015/4/15 (WED)
    
    
    
       Headline: 
          2015/4 前半(1~15日)に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          群島4進捗悪し (泣)。
      
      (1)収容所群島3 / ソルジェニーツィン (訳:木村浩) / 新潮文庫  
          よくもまあ、収容所の話だけでこんなに大量の文字が必要だとは。
      まだ全 6冊の半分!、絶句。
      
      (2)秘密 / 東野圭吾 / 文春文庫  
          妻も息子も東野作品の中で唯一途中で読むのをやめた本らしい。
      言わば体入れ替わり系の娯楽小説。
      僕は全部読んでやりましたが、妻は若干批判的でした。
      別にええと思うねんけど、、、「謎」の進学校麻布のなんとかとかいうのんより大分ましです。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2015/3/31 (TUE)
    
    
    
       Headline: 
          2015/3 後半(16~31日)に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          んっ?、おかしい、予告と違ってたったの 1冊 (泣)。
      群島3は 2/3くらい進みましたが、、、。
      あおぞら源氏は停滞中。
      
      (1)プラチナデータ / 東野圭吾 / 幻冬舎文庫  
          ガリレオ作者の推理小説。
      これはちょっと無理があった感じです。
      推理小説には疎いしあんまり読まないんですが、実は好きです。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2015/3/15 (SUN)
    
    
    
       Headline: 
          2015/3 前半(1~15日)に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          収容所群島、6冊一気に読むのはしんどいんで、ガリレオで休憩入れてます。
      収容所群島は半月に 1冊が限度。
      しばらくは群島 1冊+ガリレオ 1冊で、計 2冊の定期更新が続きそう。
      
      (1)ガリレオの苦悩 / 東野圭吾 / 文春文庫  
          短編推理小説集。
      TVドラマで見たんでしょうか、2つは内容知ってました。
      結構うまいこと書いてあるでなぁ、映画も TV もうまいことイメージ創ってあるでなぁって、
      福山雅治氏の白衣姿を想像しながら読んでました。
      
      (2)収容所群島2 / ソルジェニーツィン (訳:木村浩) / 新潮文庫  
          全 6冊の 2。
      やっぱり疲れます。
      権力による極めて理不尽な弾圧、本当に嫌になりますが、人は生き残って記録を残すんですね。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2015/2/28 (SAT)
    
    
    
       Headline: 
          2015/2 後半(16~28日)に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          何年か前からの懸案である「収容所群島」に着手。
      これは疲れそう。
      
      (1)ゴールドラッシュ / 柳美里 / 新潮文庫  
          息子が買ったのかなぁ?、家にあった本。
      芥川賞作家の手による金持ちの不良息子の物語です。
      読む本なかったんで読んでみたんですが、
      エディションさほど古くない文庫本なのにえらく文字が詰まっており、
      厚さの割に思ったより分量多くて時間かかってしまいました。
      挑戦的に書かれてるんですが、感性はやっぱ女性ってな気がします。
      そんなにとんがらずに、自分の感性を大事にすればいいように思うんですが、、、
      描写ももう少し削ぎ込んだほうがいいんでは?。
      怒られそっ。
      
      (2)収容所群島1 / ソルジェニーツィン (訳:木村浩) / 新潮文庫  
          全 6冊の 1、重いです。
      ロシア~東欧の近代史を勉強しながら読めば、
      各所にちりばめられた著者の皮肉やユーモアがもっと理解できて楽しそうなんですが、
      やっぱり 1冊で既に疲れました。
      権力の闇は深いです。
      権力のあるところ闇ありで、小さな権力でもきっと鼻くそ程度のつまらん闇をたいそうに抱えているのでしょう。
      嫌ですね。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2015/2/15 (SUN)
    
    
    
       Headline: 
          2015/2 前半(1~15日)に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          読みたい本リストが既に 2か月近くの間空白。
      で、2/8 の番外編みたいなことが起こるんです。
      で、今回の成績は非常に悪いわけです?。
      でも、あおぞらの源氏は思いのほか着々と、少しずつではあるが進行中です。
      
      (1)日本人の身体 / 安田登 / ちくま新書  
          能楽師が日本人の身体感について述べた書。
      事実なのか伝聞なのか自分の意見なのか裏取ったのかスルーなのかよく判らないので、
      豆知識の出展としては不向きです。
      著者は能楽師なんで普通なら能楽に関しての記述は信用してもよさそうなもんですが、
      バックグラウンド的にそれに絡む諸般の記述が上記のとおりで境界が曖昧なんで、
      専門部分に関しても豆知識の出展としてはやっぱり不向きです。
      "境界が曖昧" ってな表現が頻出するんですが、これを著者の意図と解すと、
      留保付きで読んでおこうか、っていう読者としての僕の姿勢は正しい。
      留保付きで読む限り中身は面白いです。
      
      (2)絶望名人カフカの人生論 / フランツ・カフカ (訳:頭木弘樹) / 新潮文庫  
          カフカの文章の断片を集めたもの。
      これはこれでいいんでしょうが、やっぱり (断片でなく) 本編を読まないとだめって感じです。
      カフカと言えばやっぱ「変身」を思い出しました。
      何回か読んでるけどもう一回読んでみるかなぁ。
      ある朝身に覚えのない変身により巨大な毒虫になって以来、ほぼ社会からネグレクトされ続ける、、、
      ふ~む、思うに追い出し部屋の僕みたいやんか、、、(変身はしてへんけど)。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2015/2/8 (SUN)
    
    
    
       Headline: 
          2015/2 前半の本 (番外編)
    
    
    
       Contents1:  
          番外編です。 まれにこんなことが起こります。
      
      (1)「謎」の進学校麻布の教え / 神田憲行 / 集英社新書  
          途中で読むのやめました。
      読み始めた本を途中でやめることなんてほとんどないんですが、、、。
      麻布、確かにすごい人がたくさん輩出していてすごい学校ではありますが、
      エリート素質のある子うまいこと集めて自由に育ててますわ、って言われてもねぇ~。 
          途中で読むのやめることはまずないですが、途中で挫折することなら結構ありますよ。
      「ツァラトゥストラかく語りき」「失われた時を求めて」「レ・ミゼラブル」など。
      でも、挫折するのと途中で読むのやめるのとはその質が全然違います。
      蛇足ですが、この章のバックグラウンドとなっている年季が入ったツァラトゥストラは、
      挫折回数の半分回は完読しました。 
      
      
       Contents2:  
          これも番外編です。 ネットでこんな本買ってしまいました。 
          今週末はちょっとだけチャリトレしてから日用品買いに出ただけで、
      うろちょろせずに節約したはずだったのに、結局すんごい出費! (泣)。
      
      (1)Chemistry3 / Burrows他 / Oxford Univ Pr  
          洋書っす。 高いっす。 読むとは思われへんような気がするような、、、。
      
      (2,3)アトキンス物理化学<上・下> / アトキンス他 / 東京化学同人  
          和書っす。 洋書買う元気ないっす。 高いっす。
      有効な投資になるとは思われへんような気がするような、、、。
      
      (4~9)収容所群島<1~6> / ソルジェニーツィン (訳:木村浩) / 新潮社  
          中古っす。 絶版で新刊手に入らないっす。 中古のくせに高いっす。 読むの気合い要りそうっす。
      途中で挫折の歴史に新たな 1ページが付け加わらないように、、、。
      
      (10)ソニッケアーダイアモンドクリーン / - / フィリップス  
          ???。 高いっす。 でもこれ、本とちゃうでなぁ (電動歯ブラシです、笑)。
      大量に飲んでる薬のどれかに、口腔ケアをしっかりせよってな注意書きがあったし、、、。
      
          (1)~(3) は教科書なんで、途中で挫折してもその歴史に新たなページは付け加わりません! (笑)。
        (10) は鼻っから全然関係なしですね。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2015/1/31 (SAT)
    
    
    
       Headline: 
          2015/1 後半(16~31日)に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          引続き村上春樹、、、。 で、嫌になって 2冊目から別のんにしました。
      
      
(1)1973年のピンボール / 村上春樹 / 講談社文庫  
          初期の小説。 まだ春樹ワールドが未完成な感じです。
      この頃の方が好きです。
      
      
 (2)美しい日本語 / 中村明 / 青土社 (写真)
      
      
      (2)美しい日本語 / 中村明 / 青土社 (写真)  
          どっかの首相の中身不明なスローガンと間違えてしまいそうな題名ですが、
      ほんまに美しい日本語がてんこ盛りで、改めて日本人でよかったなんて思ってしまいました。
      様々な歌人、詩人、作家の様々な表現が引用されており、その解説も的を射てるんで素直に読めて違和感なしです。
      もう少し国語を勉強してもいいかなって思わせる書。
      難点は、なんぼ美しいっちゅうてもてんこ盛りすぎて飽きてしまう点ですかね。
      でもこれ、息子と娘に読ませてみたいなぁ。
      育った環境が僕らと全く違う彼らはきっと日本語に対する感性も違うだろう。
      彼らはどんな感想を持つのでしょうか?。
      
      
(3)いい覚悟で生きる / 樋野興夫 / 小学館 (写真)  
      
      
      
          去年、著者の先生が主宰するがん哲学外来っちゅう講演を聴きに行きました。
      緩い雰囲気のいい感じの先生で、講演内容も心に残るもの (特に妻の) だったので、著書を読んでみたわけです。
      妻の付箋が文字の上にいっぱい貼ってあっていちいち剥がさな読まれへん、なんちゅうめんどくっさいやんか!。
      って、まぁそれは置いといて、内容はとってもいいです。
      『人の致死率 100%。
      人は人生に期待して生きるのではなく、人生から期待されて生きるんです。
      そして最後に死という仕事をする』んですね。
      
      
(4)どろにやいと / 戌井昭人 / 講談社  
          怪しげなお灸の行商人が怪しげな村で体験する怪しげな出来事を描いた小説。
      ほにゃって感じで読めちゃいます。
      砂の女 (阿部公房) のねじ緩めまくった展開ですが、読後感は吉田戦車氏かなぁ。
      
    
 
  
  
  
    
    
       Date: 
          2015/1/15 (THU)
    
    
    
       Headline: 
          2015/1 前半(1~15日)に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          2015年は息子が高校時代に読んで置いていった村上春樹からスタート。
      っていうか、村上春樹だけでスタート (泣?)。
      
      (1)ねじまき鳥クロニクル・泥棒かささぎ編 / 村上春樹 / 新潮文庫  
      (2)ねじまき鳥クロニクル・予言する鳥編 / 村上春樹 / 新潮文庫  
      (3)ねじまき鳥クロニクル・鳥刺し男編 / 村上春樹 / 新潮文庫  
      (4)風の歌を聴け / 村上春樹 / 講談社文庫  
          村上春樹に係る僕の 3つのびっくり。
      「ノルウェイの森」下巻の 3/4くらいまで読み進んだところで、これ、前に読んでましたって気づいた。
      「1Q84」これってファンタジーやんか。
      「ねじまき鳥クロニクル」この頃 (平成 7年初版) の昔から既にファンタジー作家やったんね。 
          構成も文体も、読者を引き込み訴えかけるに余りある才能の持ち主なのに、
      僕の感性には引っかかりません。(僕の感性が鈍いだけなんでしょうが。)
        なんでやろなぁ、著者はどこか本来の勝負の場から一歩引いているような気がして、、、。
      カフカ、阿部公房なんかは同じ主題で屈折しつつも真っ向勝負してるよなぁ。
      文庫本買う時並んでて背表紙そっくりなんで間違えてまう村上龍だって一歩も引いてないよなぁ。
      村上春樹はきれいすぎる、と言うか、都合よすぎるような、、、
      と言いながらもなんやかんやで結構読んでます。
      今以上にもっと活躍してほしい作家です (既に世界的に高い評価を受けてるんですが、、、)。