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    ├ Books (本) 過去ログ P4, 2015 / 7月~
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Date:     2015/12/31 (THU)

Headline: 20151231midokusyo     2015/12 に読んだ本

Contents:
    未読書の写真載せときます。 これらが捌けるのはいつになるのかな?。

(1)免疫の意味論 / 多田富雄 / 青土社
    東大名誉教授の医学者による免疫論。 冒頭から「動物実験とは言え、これ、倫理委員会通さんでもええんかい!?」 ってな異種胚の移植による掛け合わせの話。 まぁ、医学の発展には確実に多大な貢献をしているわけですが、、、怖っ!。 そして、免疫系は遺伝子に組込まれた秩序ある法則性を持ったものなどではなく、 冗長且つ無秩序に拡散する性質の中で何故だかうまいこと秩序を作り出すものらしい。 だからこそ予定外の多くの種類の非自己たる外敵に対して機能するものとなる。 だが、その割に免疫系が対応できる相手は実は極めて限定的だとか。 難しすぎて意味判りませんですが、 ノート片手に丁寧に読めばもしかしたら何ぼかは理解できるやもしれんという気がしないでもない。 老化やがんについての記述も意味わからんなりに面白いです。 機会あらばもう一度読んでみるか?。 1993年に第 1刷が出て 2012年までに 54刷を重ねてきた良著ではありますが、 たぶん最新研究はもう少し先に進んでいるであろうからそれを加筆して第 2版発行してほしいところです。 (著者は既に鬼籍に入ってますが。)

(2)言い残しておくこと / 鶴見俊輔 / 作品社
    最近亡くなった哲学者へのインタビューを中心とし、 更に鶴見氏が自身の著作、言論から断片を抜粋して並べた作品のようです。 書下ろし或いは連載の著作かと思って買ったのですが結局は断片集になってしまっておりその点では残念。 やはり断片では思索の過程が窺い知れないため哲学書とは言い難い状態かと思います。 なんとなく共感できる部分もあるんですが、これだけではよく分からんなぁ。

(3)幸福論 / 河合隼雄 / PHP
    緩く語った新聞連載コラムを集めたもの。 京大名誉教授心理学者ユング派分析家で日本ウソツキクラブ会長を名乗る文化庁長官経験者。 凄そうな感じですが、この本は凄くなかったです。 まっ、あくまで個人的見解ですが。

(4)日々の光 / ジェイ・ルービン (訳:柴田元幸・平塚隼介) / 新潮社
    村上春樹の翻訳で知られる米国人著者が戦時米国の日系人収容所での出来事を描いた小説。 なかなか面白くはありますが、日系移民の世界とは言え非日系外国人が描く日本人社会には違和感が残ります。 米国人はこんなハリウッド映画的展開が大好きみたいですね。 結構緻密に書かれていて文字が詰まっているため読むのに時間かかりました。

(5)だから、生きる。 / つんく / 新潮社
    喉頭がんで声を失った超有名歌手の手記。 特によくもなし悪くもなしですが、有名人が書くと売れるんでしょうね。 がんは皆それぞれに大変です。

(6)琉球独立宣言 / 松島泰勝 / 講談社文庫
    島嶼経済学者が沖縄、グアム、パラオと渡り歩いて研究した沖縄の救済策。 敢えて "琉球" という言葉を使用し、もはやかの地を救うには独立しかないと警鐘を鳴らす、、、 わけですが、後半はもう好きにしてやってな感じです。 僕は沖縄の現状も歴史もよくは知らんのですが、日米地位協定がどうしようもなく問題だと思ってます。 こんなくっそふざけた治外法権なのになんで誰も大っぴらに文句言わないのかわけ判りません。 いずれにしても、軍隊とは国民を犠牲にして国という組織を守るものです。 いわんや米軍は日本という国さえ守らんでしょ?。 まっ、僕の認識はこんな程度ですが。

(7)世界の権力者が寵愛した銀行 / エルヴェ・ファルチャーニ (訳:柴田高太郎)
    / 講談社

    HSBC の超大口顧客の脱税情報をリークしたシステムエンジニアの顛末告白書みたいなもん。 この手の本の場合、日本なら出版社のライターが作文と構成とをちゃんとするんで結構面白い本になるんでしょうが、 この本は内輪の者しか理解できないんではないでしょうか。 面白そうですが面白くないです。

(8)太宰治シリーズ2 / 青空文庫
「ロマネスク」「逆行」「陰日」「道化の華」「玩具」「雀こ」「もの思う葦」「猿が島」「ダス・ゲマイネ」 「地球図」「めくら草子」「碧眼托鉢」「古典竜頭蛇尾」「雌について」「悶悶日記」 「虚構の春」「喝采」「狂言の神」他
    続けて太宰ばっかし読んでるとえらく疲れます。 疲れて同じところを何回か繰り返し気づかずに読んでたりして、、、。

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Date:     2015/11/30 (MON)

Headline:     2015/11 に読んだ本

Contents:
    ここに載らない諸事情に土日が概ね費やされたため、今月実績は今一つです。 とは言え未読在庫は僅少となり次を仕入れました。 うちの万札には羽が生えている、、、(本に限った話ではない、泣)。

(1)冥途あり / 長野まゆみ / 講談社
    "毎度あり" の引っかけ題名だと思うのですが、内容は別にウィットに富むわけではない。 著者としては登場人物の家族に絡めて昭和の風俗的なものを機転の効いた文章で綴っているつもりなのだろうが、 いかんせん、変に笑いを獲ろうとする中途半端な外しを濫発する文体にはうんざりでした。 ところで、"めいど" って "冥土" と思ってたんですが、"冥途" もあるんですね。 辞書引くと結局同じ意味なんですが、感覚的には "冥途" のほうがまだ先がありって感じでいいですかね。

(2)九州大学生体解剖事件 / 熊野以素 / 岩波書店
    戦時の有名な生体解剖事件に加担した医師の傍系遺族が真実を解明すべく再調査した報告書のようなもの。 存在が知られていなかった資料が国会図書館のマイクロフィルムに保管されていることを発見し、 その調査結果も踏まえて書いた執念の力作。 おもしろいですが、資料の示し方が曖昧なので血縁者の身内弁護に終始してしまった印象がぬぐえないのが残念。

(3)カフカシリーズ2 / 青空文庫
「城」「審判」(何れも、訳:原田義人)
    「城」は再読ですがやっぱり頭へんになりそうです。 なっがい蛇がこんがらがって這い回って行先判らず自分の尻尾噛んでしまってて、 知らんうちにその蛇僕やんかって感じ。 中途半端に突然終わって現世に帰れたのがほんまに救い。 「審判」も再読で、やっぱり頭へんになりそうですが、 「城」よりも時期的にかなり前の作のようでまだましです。 青空カフカシリーズはこれで終了。

(4)世界史の中の日本国憲法 / 佐藤幸治 / 左右社
    現在の日本を代表する憲法学者が東大で行った講演を本に起こしたもの。 大学の講義というわけではないので内容は一般人にも比較的分かりやすいです (文章の裏側に秘められた憲法解釈は深いものがありそうなのですが)。 歴史はともかく、立憲主義が権力の暴走を制御する知恵として発展してきたことはよく判ります。 今の日本政治は民主主義の制度を利用した権力の暴走である、というのは僕の感覚。 民主主義を守るための立憲主義がその守ってきた民主主義によって否定されようとしている歴史的瞬間に、 今僕たちは立会っているのかもしれない。

(5)大洋に一つの卵を求めて / 塚本勝巳 / 新潮文庫
    日本鰻の生態研究の書。 近年まで判らなかった日本鰻の産卵場所を特定する研究の様子を著したもの。 鰻の幼生って全然鰻じゃないんですよね、面白かったです。 ラボレベルの鰻養殖からの事前の知見がもう少し明確に述べられていればなおよかったのでは?。 桑名の従弟の鰻屋に鰻丼食いにいかなあかんなぁ (2014/12/14 Diary 参照)。

(6)日本農業は世界に勝てる / 山下一仁 / 日本経済新聞出版社
    元農水官僚の経済学者が説く日本農業の強みとそれを阻害する農政の問題。 論理明快な文章、ごもっともな戦略説明、、、ほんならとっととやったらええやんか。 しかしできないのは反対勢力が強力だから、って言うより反対勢力が大勢だからですかね。 僕は漠然と反対勢力側と共通の理解でしたが、本書により今はあっさり鞍替え。 でも、公平を期す意味で反対勢力の論理を一度ちゃんと聞いてみたいです。

(7)梶井基次郎シリーズ / 青空文庫
「檸檬」「城のある町にて」「泥濘」「路上」「橡の花」「過古」「雪後」「ある心の風景」「 K の昇天」 「蒼穹」「筧の話」「冬の蠅」「ある崖上の感情」「器楽的幻覚」「桜の樹の下には」「愛撫」 「闇の絵巻」「交尾」「のんきな患者」他
    超短編ばかりなので表題数の割には文字量少ないです。 何度読んでもやっぱり奇跡の心理描写だと思います。 思いっきり暗くなれちゃいます。 青空梶井シリーズ終了。

(8)太宰治シリーズ1 / 青空文庫
「列車」「魚服記」「思ひ出」「葉」「猿面冠者」「彼は昔の彼ならず」他
    できるだけ発表年代順に読んでいってます。 太宰はやっぱり初期から太宰ですね。 青空太宰シリーズは来月に続く。

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Date:     2015/10/31 (SAT)

Headline:     2015/10 に読んだ本

Contents:
    今月は小説を中心に読んでみましたが、読破量は思いのほか少量にとどまる。

(1)文体の科学 / 山本貴光 / 新潮社
    表題通り文体を科学した本かと思いきや、いったいこれは何だったのだろう。 結局ここには文体の科学はない、、、残念。
20151031gufuunoou
(2)颶風の王 / 河崎秋子 / KADOKAWA (写真)
    馬と共に生きる家族を 6世代に渡り綴る三浦綾子文学賞受賞の力作。 「氷点」50周年記念で 1回限りのこんな賞が昨年あったみたいです。 ごく最近の新刊なのになぜか既に手に入らず状態で、しかたなくアマゾンで中古買ったんですが、、、 なんでぇ~~、定価の倍とられました (泣)。 ふ~む、確かに「氷点」を髣髴させる骨太の物語です。 (僕は「氷点」はそんなに好きではありませんが。) 良かったです、特に前半。 中盤は描写が不足しており、後半は凡庸ではありますが、それでも定価の倍払った価値があるかもしれません。 酪農家のおばちゃん (作者は酪農家らしいです) 侮れません。

(3)朝が来る / 辻村深月 / 文藝春秋
    中学生が産んだ子供を特別養子縁組でわが子とした夫婦とその子を産んだ少女の物語。 どこがというわけではないのですが、読んでいて違和感があります。 人物の感情や動作が微妙に地に足がついていないというか、少しずれている、、、。 準備された結末はいいとしてもそれに向けたアプローチが滑っている感が否めず、ちょっと好きになれません。

(4)夏の裁断 / 島本理生 / 文藝春秋
    メンタルがちょっと弱い女性作家のだらだらとした生活が男と絡みながら描かれる。 作者は芥川賞を中心に数々の文学賞の候補となっておりそのうちいくつかを受賞とのこと。 いかにも文学賞好みの構成と文体で読みやすいが、"なんや、それだけかいな" ってな気がするのは僕が歳を取ったせいか?。

(5)レ・ミゼラブル / ビクトル・ユゴー (訳:豊島与志雄) / 青空文庫
    超有名な 19世紀フランスの大河小説。 第 1部を読み終えて暫く挫折していたところ、間違って第 3部から読み継いで 2、4、5部の順となったのはご愛嬌。 社会情勢を叙事詩の如く滔々と語った後に登場人物の動静を語るスタイルに慣れるまではちょっと読みにくかったんですが、 慣れたら読みやすいし展開は推理小説風で面白い。 歴史の波に耐えて世界で読み継がれるだけのことはあります。 明治の世、黒岩涙香が邦題を「ああ、無情」としたことは名訳と言われますが、 無情は最後で救済されていることを知りました。 また、19世紀前半のフランスにおける犯罪者への意識は現在の刑法意識とはかなり異なっているようで、 現代刑法の処罰量刑の考え方が必ずしも歴史的に古いわけではないことも学びました。

(6)残響 / 村上陽子 / インパクト出版会
    原爆文学 / 沖縄文学に関する自身の博士論文を加筆再編した若き学者による研究発表文。 結構いいですね。 深読みしすぎの感はあるものの、かなり詳しく作品を分析できていると思います。 善きにつけ悪しきにつけ作者の手を離れた作品は読み手の解釈に縛られていくわけですが、 広島、長崎、沖縄という特別な事実として既に自由ではない戦争の過去を題材とする場合、 読み手も特別に縛りをかけたがるのでしょう。 本書に述べられた解釈はたぶん善き方に原作を縛っている。 でも、執筆時の原作者は本当はもっと自由だったと思います。 僕は本書の考察対象となった原作を以前いくつか読みましたがその時はもっと自由でした、、、 って言えば聞こえはいいが単に僕の浅慮に縛られていたから自由に感じただけやもしれん??。

(7)アンティゴネ / ブレヒト (訳:谷川道子) / 光文社古典新訳文庫
    古代ギリシャの詩人ソポクレスが描いた悲劇を、戦後演劇界に多大な影響を与えた劇作家ブレヒトが焼き直した演劇シナリオの新訳 (らしい)。 演劇のシナリオって、僕にはどれもよく判りません。 とは言っても僕が読んだのは、カリギュラ (カミュ)、夕鶴 (木下順二)、出家とその弟子 (倉田百三)、 人間の証明 (森村誠一他、これは映画)くらいですが (笑)。

(8)カフカシリーズ1 / 青空文庫
    青空文庫収録のカフカを順に全部読んでみようってな企画。
「変身」「流刑地で」「家長の心配」「皇帝の使者」「最初の苦悩」「断食芸人」「火夫」「判決」(以上、訳:原田義人)、 「罪・苦痛・希望・及び真実の道についての考察」(訳:中島敦)、 「家の主として気になること」「処刑の話」「道理の前で」 (以上、訳:大久保ゆう)
    今月は短編ばかりです。 代表作「変身」は再読。 ある朝身に覚えのない変身により巨大な毒虫になる不条理は最後に家族への光明をもたらす、、、 という読み方はどちらかと言えばマイナーなようですが。 昔に全集で読んだのか比較的近時に青空文庫で読んだのか既に定かではありませんが、他も概ね再読でした。 来月は長編の「城」と「審判」の予定。

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Date:     2015/9/30 (WED)

Headline:     2015/9 に読んだ本

Contents:
    超分厚い本が 2冊あって、思ったより読めませんでした。 先月紹介した本の著者でスキルス胃がんのフリーアナウンサー黒木奈々氏が 32歳で亡くなられました。 こうして若い人が先に亡くなるのはとても残念ですが、 優等生が先に死に、できの悪い奴が生き残るのも世の常なのでしょうか?。
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(1)教団X / 中村文則 / 集英社 (写真)
    おそらくはオウム事件を題材にしたすばる連載の小説。 おもしろいです。 テーマも構成も人物プロットもとてもよくできており、内容的には結構深いのに読み進むに苦痛なしです。 とは言っても、展開は奇抜なんでそれなりには無理がある。 でも、それを差引いてもおもしろい。 最近はすばるに活気ありかも。 おっそろしく分厚いハードカバーなんで読むのに持ち歩き不便だなぁって後回しになってたんですが、 発熱で会社休んだ 1日で全部読んでやりました。 因みに分厚さはロールズの正義論と同じくらいですが、あの頃は 1か月間くっそ重たい鞄抱えて通勤してました。 上下 2冊に分けろよな、ほな、会社休んだり強力 (ごうりき) したりせんでええのに、、、って関係ないけど。

(2)源氏物語 / 紫式部 (訳:与謝野晶子) / 青空文庫
    2014/12 後半に読み始めたって書いてあるんで、約 9か月かかってます!。 これが平安時代の作とは驚きです。 そこから人間ほとんど進歩してないですよ。 ところで、現代語訳なんでその時点でかなりバイアスかかってるわけですが、 それでもやっぱり世間で言われているように宇治十帖あたりは別作者の雰囲気ですね。 宇治十帖の方が格段に読みやすいですので、源氏読んでみよってな方はここだけ先に読むのも良策かと思います。 インターネットで系図やら人物相関図やら探しながら読んでましたが、 もちっと分かり易いのんあってもよさそうなもんだが、、、 よう見つけずでどろどろ人間関係よく分からんままスルーしたとこ多数 (泣)。

(3)火花 / 又吉直樹 / 文藝春秋
    超話題作なので一言内容紹介は省略。 処女作とは思えないよい出来です。 ゴーストライターおるんちゃう?って疑いたくなりますが、 作者の教養と熱意が伝わってくる良著なのでのでたぶん違いますね(すみません)。 ただ、芥川賞作にしてはおとなしいかと、、、。

(4)ビリギャル / 坪田信貴 / KADOKAWA
    どうも本の題名は映画とは違いビリギャルではない。 やたらと長い題名が付いてました。 ご存じビリギャルが慶応大学に現役合格するお話。 子供との信頼関係、熱意、やる気を引き出すなど教育の原点が書かれているのですが、 売れ筋狙いのためかそれほど真面目調でもないです。 もっとくそまじめに熱く語った方がいいと僕は思いました。

(5)日本の官能小説 / 永田守弘 / 朝日新聞出版
    戦後から現在まで、当時の世相と官能小説を対比させて時代とともに変わる性表現を例示して解説してくれる書。 なんですが、時代とともにこんなふうに変わってきましたっていっぱい例示されてんのん、これ、全部おんなじやん!?。 時代は変わっても官能小説の性表現は変わらないってことでしょうか?、それとも注意して見ればやっぱり変わってるんでしょうか?。 ふぅ~む、謎。

(6)宿命 / 東野圭吾 / 講談社文庫
    推理小説。 構成に無理がありますが、それでもおもしろいです。

(7)芹沢光治良戦中戦後日記 / 芹沢光治良 / 勉誠出版
    冒頭の 1冊に続きこれもかなり分厚いハードカバー。 僕は作者のことは全然知りませんでしたが、ノーベル賞選考委員などもやっていた方のようです。 日記なので人に読まれることを前提としておらず作品とは言い難いわけですが、 教養人の日記とはこういうものかと感心させられる部分があります。 が、結構ふつーの人レベルで他人の悪口も書いてありましたよ。
    日記なんで生活ぶりがたくさん書いてあるんですが、ほんま、この戦中戦後時代ってどうしようもなく酷いもんです。 いかに戦争が愚かなことか、、、。

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Date:     2015/8/31 (MON)

Headline:     2015/8 に読んだ本

Contents:
    最近読書のペースが遅い。 知的欲求が衰退しているようでちょっと恐い。

(1)裏が、幸せ / 酒井順子 / 小学館
    日本海側各地を作者がちょっと偏った感性で語る書。 のんびりしていて結構いいです。 押しつけがましくないのが特にいいです。 地域も多様、人も多様、感性も多様、、、(ってなとこまでは述べられておりませんが)。

(2)原子・原子核・原子力 / 山本義隆 / 岩波書店
    高校で習う範囲の知識で強大な原子核内のエネルギーを解説する書。 僕でも理解できたような気がします。 計算式部分はほぼパーフェクトにスルーでしたが (笑)。

(3)日本文学の大地 / 中沢新一 / 角川学芸出版
    日本古典文学をたくさん引っ張ってきて独自の解釈を垂れる本。 源氏物語で始まるんですが、この時点で既に埋め難い解釈の相違が。 そのあと僕の読んでいない古典が続々登場するんですが、 読んでなくてもそりゃ違うやろって突っ込みたくなる著者独自の世界が延々繰り広げられていきます。 もうええわって思いながら完読。

(4)ある小さなスズメの記録 / クレア・キップス (訳:梨木香歩) / 文藝春秋
    第 2次大戦下のロンドンでナチの空襲を恐れて暮らす市民を癒し愛された雀の記録。 僕も飼っているんでなついた小鳥がとってもかわいいことは承知してます。 この子もきっとかわいかったんだと思います、、、が、本にまでなるかなぁって、更に日本語にも翻訳されている。 結構不思議。

(5)養老孟司の大言論Ⅰ / 養老孟司 / 新潮社
    連載エッセイを本にしたもの。 すごい!、養老先生、全然ぶれてません。 最初から最後まで全く同じ主張の繰り返しで思いっきり飽きます。 でも、内容がすごいとこもすごいんです。 本筋には関係ないんですが、「死んでから偉くなる人、生きてる間だけ偉い人」ってな表現がありました。 ふ~む、生きてる間だけ偉い人って実は全然偉くないやんかって思ってしまう僕は、生きてる間でさえ偉くない人です。

(6)未来のことは未来の自分にまかせよう / 黒木奈々 / 文藝春秋
    31歳で胃がんになった女性フリーアナウンサーの闘病本。 小学校の秀才優等生の作文みたい。 ならば僕のブログはできの悪い小学生の作文でしょうかぃな?

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Date:     2015/7/31 (FRI)

Headline:     2015/7 後半(16~31日)に読んだ本

Contents:
    もう少しペース上げたいですが、、、暑いし(←関係ないか?)、、、。

20150730tomokawakazuki (1)友川カズキ独白録 / 友川カズキ / 白水社 (写真)
    フォークロック時代から気まぐれに歌い続ける歌手による書。 自伝とも思想書ともいえる内容でしょうか?。 著者の事は全然知らないですが、たぶん隣にいたらぶん殴りたくなる類の人物であろうと思います。 しかし、酔っぱらいのたわごとの割には自慢話に堕することなく素直な内容でいいです。 共感した本なども載っており不思議にも僕の感性と結構な部分で重なっておりました。 こんな、原因において自由な酔っぱらいに僕もなってみたいです (体質的に無理なんでないものねだり)。 共感ついでに曲もちょっと聴いてみようかと、、、。 でも、ここに書かれた独白はライターの手により上手にオブラートで包まれており、 読者は内部の毒性を読み取る力を試されています。

(2)ドメスティック・バイオレンスと民間シェルター / 小川真理子 / 世織書房
    前掲書から一転、真面目な学者による研究発表書。 丁寧に調査して詳細に述べられているのですが、なんせ、おもしろくないのです。 連携していない数個の法律によって根拠づけられた DV 救済に係る公的機関はその役割がつぎはぎとなってしまい、 実際利用にあたり切れ目ができてしまうこと、 被害者に寄り添うべく設立された民間組織は実効性を追求する過程で必然的に運営側と被害者側の間に壁ができ、 その壁が実は DV 構造そのものであることなど、まさにその通りだと思います。 そして、官民ともこれらの問題の解決に苦心している。 なんですが、言われなくても感覚的には判ってますってことを回りくどく論証している感じ。 自然科学系論文は簡潔なほど質が高いと言われますが、人文系はそうでもないのでしょうか、 ななめ読みの誘惑と闘いながらの 10日間 (こんなにかかってしまいました、泣) でした。

(3)日本語の科学が世界を変える / 松尾義之 / 筑摩書房
    さほど時間も取られていないので別にいいのですが、全然科学的でないです。 良書との出会いの旅にはこんな本とのお付き合いも付いて回ります。

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Date:     2015/7/15 (WED)

Headline:     2015/7 前半(1~15日)に読んだ本

Contents:
    多少はペースが上がってきたかな?。 青空源氏は宇治十帖に入らんとす。

(1)三成の不思議なる条々 / 岩井三四二 / 光文社
    関ヶ原の 30年後、その生き残りに町人が話を聞いて回る設定。 物語自体があまり盛り上がらず、 天下分け目と言われる大歴史絵巻もその実情は当事者にあってさえさほど盛り上がったものではないという、 二重に盛り上がりに欠ける展開なのだが、それはそれでなかなか面白いし、 種明かし的終章もちゃんと用意されている。 大坂の陣は関ヶ原の後っちゅう日本史の基本事項を忘れており、 途中で「??」ってなっちゃう一人苦笑的場面も発生 (恥)。

(2)玉砕の島々 / 平塚柾緒 / 洋泉社
    南太平洋の島々で旧日本軍が全滅していった様子を辿った書。 記録文学というわけでもなし、歴史研究書というわけでもなし、というわけで、 さほど気が入らないままだらだらと読み切りました。 それでも戦争の愚かさは分かります。

(3)弁護士の仕事術・倫理術 / 矢部正秋 / 成美文庫
    何故か絶版本の電子ファイルがあったんでパソコンで読んでました。 題名の通り且つ予想取りの内容でほぼ役には立ちませんでしたが、拘束時間潰しだけに役に立ちました。

(4)詩的で超常的な調べ / ローズマリー・ブラウン (訳:平川富士男) / 国書刊行会
    音楽の話かなと思いきや、昔の大音楽家たちの霊がブラウンさんに降臨してくるっちゅう、 超常世界の話でした。 残念。

(5)大富豪アニキの教え / 兄貴 (丸尾孝俊) / ダイヤモンド社
    これも電子ファイルで。 大富豪への道を説いたふざけた本と言わざるをえないものの、 その道は普通に地道で教えとやらもなかなか基本に忠実でまとも。 拘束時間潰し以上に役に立ちました。 でも、大富豪は無理。

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