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      P7, 2017 / 1月~
      
      
       
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       Date: 
          2017/6/30 (FRI)
    
    
    
       Headline: 
          2017/6 に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          半年終わって 12冊 (太宰シリーズをカウントすれば 13冊かも)。
      一応年間目標ラインには乗ってますが、、、ってなことは考えたないな、仕事のノルマやあるまいに。
      
      (1)ユリシーズⅡ / ジェイムズ・ジョイス / 集英社文庫 
          元から日本語で書かれていたならたぶん面白いのだろうと思う。
      翻訳不能っちゅうことらしいんで、翻訳読んでも理解不能なのかもしれない。
      20 世紀文学創世期の偉人の雰囲気は、なんとなく感じられます。
      
      (2)近大学長「常識破りの大学解体新書」 / 塩崎均 / 中央公論新社 
          最近何かと話題を集めている近大の総長の奇策!?、ではないです。
      地道に学生に学ぶ意欲を喚起させる活動のトップに立つ人の静かな意欲。
      でもきっとこの人、本書くの上手とちゃうな。
      ( "崎" の字は本当はちょっと違う字みたいです。)
      
      (3)谷間・再びルイへ / 林京子 / 講談社文芸文庫 
          長崎で被爆した著者の遺作。
      一貫して流れる被爆の記憶は決して消えることはないのでしょう。
      芥川賞受賞の「祭りの場」は時間があれば再読してみたい。
      
      (4)太宰治シリーズ5 / 青空文庫  
      「東京八景」「右大臣実朝」「御伽草子」「パンドラの箱」「トカトントン」「眉山」「桜桃」他
          久しぶりの登場。
      太宰シリーズ未だ終わらずです。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2017/5/31 (WED)
    
    
    
       Headline: 
          2017/5 に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          0冊やんか。
      ユリシーズ、もっと分割されてて 8巻やったらたぶん 1冊 (ぼやいても無意味)。
      
      (0)ユリシーズⅡ / ジェイムズ・ジョイス / 集英社文庫 
          全 4巻中の 2、読み切れませんでしたわ。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2017/4/30 (SUN)
    
    
    
       Headline: 
          2017/4 に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          遂にユリシーズに着手。
      
      (1)地鳴き、小鳥みたいな / 保坂和志 / 講談社 
          芥川賞作家のエッセイ風新作小説、あるいは小説風エッセイか。
      第三の新人的素直な私小説かと思いますが、ちょっと現代風にこねくり回しすぎかも。
      ストレートな書き方ならもっと共感できる部分がある気がするので、手法的に的を外した感が否めず残念。
      あるいはこの作家の作風自体がこんなんなんかもしれませんが。
      
      (2)ユリシーズⅠ / ジェイムズ・ジョイス / 集英社文庫 
          久しぶりの名作に着手。
      全 4巻中の 1。
      プルースト、カフカと並び称される 20世紀文学の 3大巨星 (らしい) の代表作。
      あらゆる言語的手法が多数用いられており、翻訳不能なんだそうな。
      やたら分厚いんですが翻訳不能を補うためか半分近くが注釈ページなんで、注釈読まない僕はそれ発見した時ちょっと得した気分でした (ほんなら読むなよって?)。
      失われた時を求めて (プルースト) は 100ページ目くらいで脱落したんですが、ユリシーズは思ったより読みやすい感じです。
      いつになるかは不明なれど、感想は 4巻全部読破後のお楽しみということで。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2017/3/31 (FRI)
    
    
    
       Headline: 
          2017/3 に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          今月も駈込み 2冊。
      何れも簡単本ですが、分厚いハードカバー。
      
      (1)ミズーラ / ジョン・クラカワー (訳:菅野楽章) / 亜紀書房 
          米国の都市の有名大学で起きたいくつかの強姦事件とその司法手続進行のルポ。
      米国では国家の司法とは独立して独自の準司法的学内懲罰制度をもつ大学があるようです。
      学問の自由に端を発する制度なのでしょうか、なかなか興味深いですね。
      また、強姦被害者のため証拠保全を行う制度・機関が各都市で整備されていることも、
      日本に比べて先進性 (裏返せば不安全社会の証明ですが) を感じます。
      しかしなお、「疑わしきは無罪に」との刑事裁判の原則を貫くと強姦事件の立証はかなり難しいようです。
      刑事司法の難しさがよく判ります。
      強姦事件の 8割は被害者の知人が加害者であること (これは納得できる感じ)、
      そして全女性の 2割が強姦事件の被害者であること (これは多すぎなんちゃう??って感じますが)
      などが述べられています。
      日本での実態がどうなのか気にかかります。
      
      (2)住友銀行秘史 / 國重惇史 / 講談社 
          イトマン事件の内部顛末書みたいなもんでしょうか。
      まぁ、おもろいっちゃおもろいんですが、手前都合のいいとこどりで書かれている印象は否めません。
      僕はこの銀行にスズメの涙預金してますが、こんなつまらん使われ方していると思ったらほんまに涙出てまいります。
      こんなんに金使うんなら僕に回して欲しいなぁ (回ってくるわけない、笑)。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2017/2/28 (TUE)
    
    
    
       Headline: 
          2017/2 に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          危なく新書 1冊で終了するところでしたが、滑り込みで 2冊となりました。
      こんな読み方していてはいけませんね。
      
      (1)忍者の掟 / 川上仁一 / 角川新書  
          なんでこの本買ぅてんやろか?。
      掟が書いてあったわけでもなく、新書の例に漏れずでした。
      
      (2)ジャッカ・ドフニ / 津島佑子 / 集英社  
          江戸時代初期、迫害され土地を追われるキリシタンの苦難を女性視点から描いた渾身の一作。
      没後出版ではありますが「狩りの時代」と違ってよく練られています。
      キリシタンの話は僕にはなじみませんが、故郷を思い時代の苦難を背負って生きる難しさは今も同じでしょうか。
      僕の故郷はどこかな、なんて思ったりもします。
      きっと妻と暮らしているここなんやろなぁ。
      終章に難があるように思いますが、名作なのでこの本は売らないで蔵書とします。
      
    
  
  
  
    
    
       Date: 
          2017/1/31 (TUE)
    
    
    
       Headline: 
          2017/1 に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
          昨年は少ししか読めませんでしたので、今年は年間目標を立ててみました。
      20冊。
      一昨年以前のペースを思うと "へ" みたいなもんに見えますが、
      大学の講義類も佳境に入りつつある今の状況では一概に "へ" とも言い難いんです ( "へ" みたいな目標の言い訳)。
      
      (1)歩道橋の魔術師 / 呉明益 (訳:天野健太郎) / 白水社  
          1996 ~ 2000年の間台湾で暮らしてたんですが、その時の情景を思い出します。
      住んでいたのは少し離れた街でしたが "商場" みたいなもんはいくつかあったし、
      "商場" は既になかったとは言え舞台となった台北にはちょくちょく行ってましたので。
      "商場" なんて言われても、20年くらい前の台湾を知らないとたぶん雰囲気わからんのやろなと思います。
      その意味ではローカルな小説なのですが、不思議な雰囲気が懐かしさを誘い出してくれてなかなかよかったです。
      
      (2)模範郷 / リービ英雄 / 集英社  
          期せずして台湾が連続。
      幼少期を過ごした台中を訪ねる紀行を軸に、著者が自身を振り返る。
      懐かしさだけでない異国での暮らしに思いを寄せる良著。
      
      (3)伯爵夫人 / 蓮實重彦 / 新潮社  
          御齢 80、元東大総長の著名なフランス文学者による小説。
      三島由紀夫賞の受賞会見で「迷惑」と答える著者、、、読む前からおもろいやないですか。
      本作は重厚な構成の (エロ妄想) 小説です。
      格調高い文体の (エロ妄想) 小説です。
      古典的ではあるがリズムがよく読みやすい、、、が、結構ふざけた (エロ妄想) 小説です。
      受賞会見によるとこの程度ならいつでも書けるそうです (会見の内容はとてもおもろいです)。