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       Books (本) 過去ログ
      
      P16, 2021 / 7月~
      
       
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       Date: 
          2021/12/31 (FRI)
    
    
    
       Headline: 
          2021/12 に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
       ごろごろしながら本を読むのはとても贅沢な時の過ごし方ではありますが、
      これも毎日となると問題あり。
      っちゅうわけで、今月は読書量は少ないんですねぇ。
      今年は低調で、結局 70 冊に終わりました。
      えっ?、去年の半分以下やないですか!。
      仕事引退して時間はたっぷりあるのにこんなに少ないのは何故ですか??。
      
      (1)風と共に去りぬ (五) / ミッチェル (訳:大久保康雄他) / 新潮文庫 
       不屈の恋愛小説ですね。
      
      (2)老後の資金がありません / 垣谷美雨 / 中公文庫 
       今話題の映画の原作。
      わが身にも表題に言う心配はあります。
      長生きしてしまう可能性もないわけではないのでして、、、。
      
      (3)人新世の「資本論」 / 斎藤幸平 / 集英社新書 
       人新世って、ジュラ紀とか白亜紀とかの類らしいです。
      人間の影響が地表全体に行き渡った時代っちゅう。
      ほんで、マルクスの資本論。
      結論として資本主義はその本質が弱者に歪みを押し付ける構造なんでなにをやってもだめなんですと。
      理解不能です。
      
      (4)この国のかたちを見つめ直す / 加藤陽子 / 毎日新聞出版 
       日本学術会議への任命を菅内閣に拒否された歴史学者が連載していた新聞コラムを集めた本。
      それなりに幅広い話題が扱われているので、
      政治や社会に興味を持つ端緒としてはいいかも。
      コラムなんで、掘り下げが甘いのは仕方ないか。
      
      (5)自転車泥棒 / 呉明益 (訳:天野健太郎) / 文春文庫 
       これはいいですね。
      ブッカー国際賞候補作らしいです。
      台湾 (呉明益は台湾の作家、本作の舞台も概ね台湾) は 4 年ほど住んでいたんで愛着があります。
      
     
  
  
  
    
    
       Date: 
          2021/11/30 (TUE)
    
    
    
       Headline: 
          2021/11 に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
       ふ~む、今年もあとひと月で終わらんとするも、
      さて、仕事引退して暇ができた分、読書は進んだのでしょうか?。
      
      (1)愛、深き淵より / 星野富弘 / Gakken 
       体操の事故で肩から下が全く動かなくなってしまった若者の著。
      こりゃあ大変ですわ。
      口に筆をくわえて描く絵が多くの人々の共感を呼んでいるようです。
      
      (2)天、共に在り / 中村哲 / NHK 出版 
       アフガニスタンで殺された、医者にして驚異のフィールドワーカー。
      表現が淡泊すぎて現地の大変さがうまく伝わっていないようにも思いますが、
      フィールドワーカーの重みははっきりと感じます。
      現地感覚と本部感覚は往々にしてかなり異なるものなのです。
      加えて言えば客席感覚は更に異なっておるわけで、
      文明国桟敷での報道が必ずしも公正とは言い難いことを、
      僕たちはいつでも頭に置いておくことが必要。
      
      (3)凍える牙 / 乃南アサ / 新潮文庫 
       息子が置いていったものと思われます。
      警察もの推理小説、かな?。
      直木賞受賞作ですが、なんか、ちょっとなぁぁ、、、。
      
      (4)施設に入らず「自宅」を終の住処にする方法 / 田中聡 / 詩想社新書 
       んっ??、なんっすか、これ?。
      
      (5~8)風と共に去りぬ (一~四) / ミッチェル (訳:大久保康雄他) / 新潮文庫 
       全五巻、娘が置いていったものと思われます。
      まだ途中ですが、先走って書評書いときましょうか。
      なるほど、これは (たぶん) 女性作家にしか書けないですね。
      スカーレット・オハラは男性には描けない。
      そしてなんとまぁ、映画的な。
      アメリカ人はこんなパターンが大好きなんやろなぁ。
      不滅の恋愛小説と言われていますが、、、。
      
     
  
  
  
    
    
       Date: 
          2021/10/31 (SUN)
    
    
    
       Headline: 
          2021/10 に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
       1 週間の東京滞在中は、持って行った論語は一切開きませんでした。
      
      (1~3)夜明け前 (第一部下・第二部上下) / 島崎藤村 / 新潮文庫 
       藤村最後の小説。
      藤村の父をモデルとし、馬籠宿の庄屋の目を通してみた維新前後の歴史小説。
      ウィキペディアによると馬籠は僕のルーツ美濃の東端とされており、なんとなく親近感が湧きますが、
      実質は方言も習俗も木曽に属している感じですよね。
      比較的淡々とした語り口と自己のルーツをたどる構成は、安岡流離譚に引き継がれている?。
      
      (4)ライオンのおやつ / 小川糸 / ポプラ社 
       ホスピスに入った若い女性のお話し。
      ちょっと違うよなぁ、って思ったりもますが、まぁ、これはこれでえぇのんでしょう。
      舞台はもしかすると妻の祖先たる海賊の島かも (レモン島ってな表現になってました)?。
      
      (5~7)O・ヘンリ短編集 (一~三) / (訳:大久保康雄) / 新潮文庫 
       アメリカの風俗を映すショートショート。
      娘が買って置いていったやつかなぁ?。
      知っているお話もちょこちょこ混じってます。
      ふ~む、しかし、単にショートショートとして捉えると、
      星新一の無国籍 SF ショートショートの方が楽しめるように思います。
      
      (8)論語 / (訳注:金谷治) / 岩波文庫 
       言わずと知れた "子曰く~"。
      中国に優れたことわざが多いのは、その真逆を地でいく困った人々が巷に溢れている裏返しとも思われますが、
      孔子の時代からそうだったんでしょうか?。
      初めて読みました。
      結構どうでもいいことがたくさん書いてあります。
      
     
  
  
  
    
    
       Date: 
          2021/9/30 (THU)
    
    
    
       Headline: 
          2021/9 に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
       ニーチェ 3 冊含めてこんだけ読めば上出来ですか?。
      
      (1)善悪の彼岸・道徳の系譜 / ニーチェ (訳:信太正三) / ちくま学芸文庫 
       全集 (文庫) 第 11 巻。
      ふ~む、理解困難ですな。
      「われわれ」っちゅう一人称がたくさん出てきますが、
      どうもこれが多義的なようで、
      「われわれ」が何を指しているか取り違えると、ほんま、
      全く理解できないみたいな、、、。
      既成の道徳を一度全否定して「われわれ」を見つめ直せと説いているのか。
      
      (2)日本の一番長い日 / 半藤一利 / 文春文庫 
       今年初に亡くなったノンフィクション作家の代表作。
      敗戦の日のごたごたを描いている。
      不明確なところを要点を曲げない程度に脚色するのはやむを得ないとは思いますが、
      ここまでいくと著者の解釈が出すぎているような、、、、。
      僕の解釈とはあまり合わないような気がします。
      
      (3)ランボー全詩集 / ランボー (訳:宇佐美斉) / ちくま文庫 
       ちょっと趣向を変えてこんなん読んでみました。
      最新のランボー研究の成果を踏まえた新訳なんですが、
      どうもなんとなく馴染まない感じ。
      高校時代の初読の堀口大學訳 Roman が印象に残っています。
      で、買ってしまいましたよ、堀口大學訳ランボー詩集新潮文庫版。
      
      (4)小僧の神様・城の崎にて / 志賀直哉 / 新潮文庫 
       短編集。
      どうも初読のような感じです。
      小僧の神様は、世間をして志賀直哉を小説の神様と言わしめた名著。
      城の崎は城崎ちゃうのん?、とかいらんこと思ったりする。
      
      (5・6)ツァラトストラかく語りき (上・下) / ニーチェ (訳:竹山道雄) / 新潮文庫 
       ちくまの全集の新訳にするか迷ったんですが、
      結局昭和 28 年初版のこれにしました。
      完全に黄色く変色したこれ、昭和 56 年の 40 刷。
      高校時代に買ぅたんか、浪人中、或いは大学 1 回生の時に買ぅたんか。
      懐かしいですね。
      ランボー詩集もそうでしたが、たぶん、
      青春時代に読んだ訳文の方が素直に読めるような気がします。
      さて、歳を重ねた今、理解度は学生時代から上がったでしょうか?。
      んっ??、もしかして、ツァラトストラのやつ、わざと僕に理解できんように語っておるのでは??。
      つまり、進歩なし!。
      
      (7)養老先生、病院へ行く / 養老孟司・中川恵一 / エクスナレッジ 
       妻が買った本。
      養老先生は病院に行くのが嫌なんです。
      僕も病院に行くのは嫌なんです。
      でもね、行くべき時には病院にも行くんですね。
      
      (8)夜明け前 (第一部上) / 島崎藤村 / 新潮文庫 
       新聞の読書欄かなんかに出ておって、どうも読んでないことに気づきました。
      で、近所の本屋に買いに行ったわけです。
      作家あいうえお順に並ぶ "し" を探しても見つからず、
      なぜか次に "ふ" を探してました。
      "し" は志賀直哉、"ふ" は藤村ですな。
      何故か昔から僕の中で志賀直哉と藤村がごっちゃになっておって、
      暗夜行路と破戒がテレコ (死語?) になったりするんですが、
      藤村に至ってはついに藤村藤村 (ふじむらとうそん) に変換されてました。
      2 部各上下計 4 巻。
      感想は全巻読後に。
      
     
  
  
  
    
    
       Date: 
          2021/8/31 (TUE)
    
    
    
       Headline: 
          2021/8 に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
       今月は結構重たい本が多かったですね。
      つまり、読破冊数は伸びない、、、。
      
      (1)静かな生活 / 大江健三郎 / 講談社 
       前と同じ全集の第 9 巻。
      自分の娘に仮託した視点からの虚構と現実の境界が曖昧な私小説でしょうか。
      謎解き的視点ももった、大江作品としては比較的スリリングな構成かも?。
      
      (2)美しいアナベル・リイ / 大江健三郎 / 講談社 
       前と同じ全集の第 9 巻最後の一作。
      映画製作にまつわるこれまた虚構と現実の境界が曖昧な小説。
      映画、演劇の世界は僕にはわかりかねます。
      
      (3)鉄道員 (ぽっぽや) / 浅田次郎 / 集英社文庫 
       直木賞取ってましたかね。
      映画にもなってましたかね。
      幽霊落ちが多いですね。
      まぁ、感情移入すれば老人の涙腺緩いんでちょっと涙こぼれたりもしますが、
      何か?。
      
      (4)この人を見よ・自伝集 / ニーチェ (訳:川原栄峰) / ちくま学芸文庫 
       全集 (文庫) 最終巻 (第 15 巻)。
      読む本なくなってきたんで、全集の中の読んでない (かもしれない)
      ニーチェ読もうかと。
      真面目に読もうとすると、
      発狂直前に書かれた自己の手によるバイオグラフィーとも言えそうな
      「この人を見よ」から入るのが理解の助けになるような気がします。
      「この人」は過去何回か読んでますが、もうこの時点で発狂してますよね。
      しかし、発狂しててもニーチェは必読!。
      蛇足ですが、若き日のニーチェによる日記的な書である自伝集は、
      読んでも読まんでもどっちでもいいかいな。
      
      (5)偶像の黄昏・反キリスト者 / ニーチェ (訳:原佑) / ちくま学芸文庫 
       全集 (文庫) 第 14 巻。
      表題他、ヴァーグナーの場合、ニーチェ対ヴァーグナー収録。
      過去のドイツ哲学とキリスト教を徹底的に否定する書。
      宗教バックグラウンドがないからかさっぱり理解できないと言っても過言ではありませんが、
      無神論社会で育った身としてはキリスト教を否定する理由はちょっとだけわかるようにも思われるかも?。
      逆に推し測って西洋社会では如何にキリスト教が基盤となっているかがうかがい知れます。
      かなり理解できなかったんで訳者による解説も読んだりしてみましたが、
      「んっ??、俺の方が理解深いやん」っとか思ったりして (傲慢、そして笑)。
      
      (6)思い出トランプ / 向田邦子 / 新潮文庫 
       更に連続してニーチェいく気にもならんかったもんで。
      36 年前 8 月の日航機墜落事故で亡くなった作家の代表作の一。
      短編集です。
      なんか煮え切らない感じの、、、。
      
     
  
  
  
    
    
       Date: 
          2021/7/31 (SAT)
    
    
    
       Headline: 
          2021/7 に読んだ本
    
    
    
       Contents:  
       引退生活になかなか慣れません。
      時間がある割には読書進まず。
      
      (1)エデンの東 (4) / スタインベック (訳:土屋政雄) / 早川 epi 文庫 
       解説によると、スタインベックの評価は未だ定まっていないとのことらしい。
      世間の評価は僕は知りませんが、映画的であるとは言えそうに思います。
      録画してあるジミーの映画はまだ観ておりません。
      
      (2)告白 / 町田康 / 中公文庫 
       分厚い!、800 ページ超。
      この作家、パンクロッカーで芥川賞作家で大酒飲みなのに、
      もう一歩踏み込めてない印象でしたが、本作はなかなか良いです。
      これ、史実ベースではありますが漫画ですね。
      でも、絵がない分読者にゆだねられた部分が大きく、
      やはり漫画ではなく小説ですか。
      河内弁をよく知る者なら、
      きっとここの会話のリズムに思わずグルーヴしてまいます。
      解説が何故か石牟礼道子っちゅうのもよかったりする。
      
      (3)JR 上野駅公園口 / 柳美里 / 河出文庫 
       近時の話題作。
      しかし、ふ~む、なんか上滑りしているような、、、。
      おっさん視点を目指しつつもなり切れない女性作家の習作的な?、
      怒られそ!。
      
      (4)DZ / 小笠原慧 / 角川文庫 
       精神科医の手による推理小説。
      専門知識を持った学者医者が書いてるなぁ、ってな感じですが、
      ちょっとあんた、遺伝子舐めてへん?、って思いました。
      
      (5)「雨の木」を聴く女たち / 大江健三郎 / 講談社 
       全集の第 9 巻。
      分厚いハードカバーに 4 作収載されており、
      単行本ならそれぞれが 1 冊なので、反則承知で個別にカウントさせていただきます。
      雨の木はその 1 冊目。
      文庫は既に売切れ絶版で全集のこの巻だけ買いました。
      主にメキシコでの著者の生活が、現実と虚構の境界が曖昧なまま綴られていく。
      
      (6)人生の親戚 / 大江健三郎 / 講談社 
       前と同じ全集の第 9 巻。
      障碍、宗教、文学が混沌となって虚構と現実の境界が曖昧なまま綴られていく。
      日本人にとってはたぶん難解。
      宗教感の部分は僕には理解できない感じです。
      
     
  
  
    
      
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