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    ├ Books (本) 過去ログ P17, 2022 / 1月~
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Date:     2022/6/30 (THU)

Headline:     2022/6 に読んだ本

Contents:
 ニーチェで完全に失速。 一所懸命読んでもわけわからんもんはわけわからんもんなぁ。

(1)人間的、あまりに人間的Ⅰ / ニーチェ (訳:池尾健一) / ちくま学芸文庫
 解説によるとニーチェ第二期初期の箴言集。 ふ〜む、99/100 は意味わかりませんね。 むしろ最終第三期に当たる発狂前の著作の方がまだわかりやすいかも?? (どちらにしても理解不能ですが)。  でも、たまには理解できることも書いてある。 例えば、、、えぇ〜〜っと、、、??、既にもう思い出せません。

(2)びっくり館の殺人 / 絢辻行人 / 講談社文庫
 この著者得意の館シリーズ。 ふ〜む、しかし、これはちょっと、、、。

(3・4)戒厳令の夜 (上・下) / 五木寛之 / 新潮文庫
 題名がいいな、って昔からちょっと気になっていた本。 推理小説風のエンタメ冒険譚ですか。 おもしろいですが設定にはちょっと無理があるかも。

(5)仮面山荘殺人事件 / 東野圭吾 / 講談社文庫
 この著者、ご存じのように優れた推理小説を数多く発表しています。 ふ〜む、しかし、これはちょっと、、、。

(6)人間的、あまりに人間的Ⅱ / ニーチェ (訳:中島義生) / ちくま学芸文庫
 なぜかこの著作は上・下でなくⅠ・Ⅱになっている。 この全集の場合なぜか訳者も違う人。 解説によるとⅠを補充するためにⅡを著したとのことですが、 補充されて余計に理解不能、っちゅうかなんっちゅうか、、、。

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Date:     2022/5/31 (TUE)

Headline:     2022/5 に読んだ本

Contents:
 なんやら成績悪いっすねぇぇ。

(1)アブサロム、アブサロム! (下) / フォークナー (訳:藤平育子) / 岩波文庫
 登場人物の関係がややこしいに加え、 誰が誰に向かって誰と誰の関係を語っているかつかむのが一苦労なんですが、 謎解き的要素があってなかなか面白いとも言える。 ところでアメリカの名作と言われる作品は、 南北戦争絡みが多くないですか?。 現代日本の僕たちには、 当時の南北それぞれの社会特性はあまり理解できていませんのでさらに内容をつかみにくいかも?。 中心人物たるサトペンは、悪魔のようなやつということになっていますが、 悪魔のような所業は具体的には語られていない。 復讐として仕組まれた近親相姦も結局は起こっていない様子やし、 そもそも復讐の原因も今ひとつ不明で、 偶然に頼りすぎた筋書きにしか見えないし、、、。 つまり、謎多き名作っちゅうことですか、 あるいは僕の読解力に問題がある??。

(2)核兵器のしくみ / 山田克哉 / 講談社現代新書
 図書館で借りた古い新書。 基礎知識のない人に向けた本なんで記述が必ずしも正確ではないものの、 実は僕レベルにはちょうどいいのかもしれなかったりする。

(3)ビンボーでも楽しい定年後 / 森永卓郎 / 中公新書ラクレ
 題名は変更する必要がありますね。 「お金があって多趣味なら楽しい定年後」(笑)。  テレビでよく見かけるこの著者の定年後 (定年のない類の仕事も多くしているようですが) は確かに楽しそうです。

(4)家裁調査官は見た / 村尾泰弘 / 新潮新書
 「家政婦は見た」みたいな感じですか? (違います)。  いゃ〜、「家政婦は見た」あるいは「家政婦の三田」の方が面白いですね、たぶん。

(5)学問のすすめ / 福沢諭吉 / (青空文庫)
 超有名な著作ですが、読んだことのある人は案外少ないのでは?。 かく言う僕もなんと初読!。 この時代にしては極めて優れた見識かとも思いますが、 分限、っちゅう語句が結構際どい使い方をされていたりする。 人の上に人あり、人の下に人あり??、、、 たぶん No. です。

(6)一握の砂 / 石川啄木 / (青空文庫)
 超有名な短歌集。 歌集っちゅう代物は初めて読みましたが、 これはわかりやすい歌が多く和歌ど素人の僕でも素直に共感できてよかったです。 啄木も長生きしたならば歌も変わっていったのかもしれませんが、 早世しても天才はこうして後世でも輝き続けるのですね。

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Date:     2022/4/30 (SAT)

Headline:     2022/4 に読んだ本

Contents:
 久しぶりに青空文庫読もうと思ったんですが、 Mac 用の青空文庫読むソフトって、今、ないんですね。 で、仕方なく、縦書き css 作っておいて 作品を html で落として head の css 読み込み指定部分を書き換えて読んでみました。 って、めんどくさ!!。

(1)ブリキの太鼓 / ギュンター・グラス (訳:池内紀) / 河出書房新社
 再読。 ある種ファンタジー的な独特の世界に展開されるドイツ・ポーランドの戦中戦後の物語。 ただし、この世界は通常のファンタジー世界のようには閉じておらず、 僕たち読者の現実世界と開かれた空間でつながっている。 ところで、こんなに分厚くて難解なんやから 3 冊くらいにカウントしたいでなぁぁ。

(2)堕落論 / 坂口安吾 / (青空文庫)
 再読。 併せて「続堕落論」「白痴」も青空で読みました。 長さ的にはこれら 3 作で 1 冊にまだ足りないくらいか。 堕落論以外の 2 作は初読と思われます。 ふ〜む、時代が違うのか、なぜ本作 (堕落論) はこんなに評価が高いのでしょう?。 戦後価値観が一転し国民が進むべき指標を失っていた時期、 本作がその指標の役割を果たしたのかもしれませんが。 僕にはよくわかりません。 「白痴」はちょっと創作が過ぎるような、、、。

(3)ヒトの壁 / 養老孟司 / 新潮新書
 人生は不要不急。 きっとまさにその通り。 僕の人生の不要不急さは養老先生のそれの比ではないぞ。 でも、医学の急速な進歩によって当初予想よりもだいぶんと僕の人生は延びている。 思うに不要不急にも意味があるのではないですか?。

(4)月夜の森の梟 / 小池真理子 / 朝日新聞出版
 夫を亡くした作家夫婦夫人によるエッセイ集。 朝日新聞に連載されそれなりに話題になっていたらしい。 大切な人を失った喪失感は、 売れっ子の作家であってもうまく文章に表すことはできないようです。

(5)ミゲルストリート / V.S.ナイポール (訳:小沢自然他) / 岩波文庫
 トリニダード・トバゴ生まれのノーベル賞作家、西インド諸島に育った東インド系イギリス人の初著。 トリニダード・トバゴのある町のスラムに展開される物語の連作短編集。 著者故郷の街がモデルなんでしょうが、んっ??、 なんかいまいち故郷愛が感じられないような、、、。 解説によると、著者はその作家生活の中期より、植民地から独立国家となった中南米諸国を、 民度が低い、とかなり徹底的にこき下ろしていたそうな。

(6)彼のオートバイ、彼女の島 / 片岡義男 / (青空文庫)
 なんか、昔一時期流行っていたような、、、 トレンディドラマ的なやつ。 中身は、って言うと、、、 くだらんからもうええわ、ってな本がたまにあるでなぁ。

(7)アブサロム、アブサロム! (上) / フォークナー (訳:藤平育子) / 岩波文庫
 後世の作家達に絶大な影響を与えたと言われる、 またまたノーベル賞作家による代表作。 なんか複雑な構成みたいな感じなんで、解説から先に読みました。 下巻は来月に持ち越し。

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Date:     2022/3/31 (THU)

Headline:     2022/3 に読んだ本

Contents:
 8 冊目にグラスのブリキの太鼓再読に着手してみたんですが、 これがまたなっがいなっがいもんで読んでも読んでも進まんのんですわ。 で、今月は 7 冊。

(1)アンネの日記 / アンネ・フランク (訳:深町眞理子) / 文春文庫
 2003 年初版の増補改訂版。 よく知られた通りアンネの日記には、 自分自身の真の日記たる a 版と、 公開を前提として書き直された b 版の、 2 つがある (僕は全然知りませんでしたが、何か?)。 13 歳から地下生活の 15 歳の少女が世の中を正確に見ていることに驚かされます。

(2)白蛇抄 / 水上勉 / 集英社文庫
 4 年ほど前に白夜行 (東野圭吾) 読んだときに、ふと、これ読んでみよう、って思った作品 (題名の音が似とるからね)。 既に絶版で新品は手に入らないので図書館で借りました。 妻は映画の印象が強いようで、おっ、今度は官能小説読んどる、とかぬかしておりました。 別に官能小説ではないですよ。

(3)玉ねぎの皮をむきながら / ギュンター・グラス (訳:依岡隆児) / 集英社
 グラスの自伝。 ですが、自伝と言いながら小説です。 ナチの武装親衛隊員であったことを告白したことが話題となった著作ですが、 本質は違うところにあると思います。 自伝まで小説にしてしまう、 なぜなら記憶は都合のいいように既に書き換えられているから。 ある意味たぶん正直な自伝です。

(4)空気を読む脳 / 中野信子 / 講談社α新書
 ベストセラー新書らしいんですが、 これ、完全に焦点がぼけていて、 せっかく面白い脳の仕組みが述べられているのにそれらがみんな魅力なしに堕しているような、 残念。

(5)無銭横丁 / 西村賢太 / 文藝春秋
 ちょっと前に急逝した芥川賞作家の短編集。

(6)棺に跨がる / 西村賢太 / 文藝春秋
 同上。 代表作である「どうで死ぬ身のひと踊り」の後日譚。

(7)蠕動で渉れ、汚泥の川を / 西村賢太 / 集英社
 前掲 2 作と同じく全くの身勝手だめ男北町貫多のお話。 この作者の著作はほとんどが著者の人生をなぞる究極の私小説らしい。 しかしまぁ、全く、北町貫多君、困ったもんです。 おまけに、彼、全然成長せず、 いい歳こいても身勝手だめ男のままなんですねぇ。

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Date:     2022/2/28 (MON)

Headline:     2022/2 に読んだ本

Contents:
 なんか読書あんまり進まないんよねぇ、、、。

(1)白檀の刑 (下) / 莫言 (訳:吉田富夫) / 中央公論新社
 中国恐ろしや。 なんちゅう死刑を考案してそして実行するんでしょう。 そしてそれが本編のような詩的な物語になったりする。

(2)山の郵便配達 / 彭見明 (訳:大木康) / 集英社
 映画にもなったらしいです。 中国農村部を舞台とする短編集。

(3)クローズド・ノート / 雫井脩介 / 角川文庫
 推理小説かと思って図書館で借りてきましたが、、、。 この作家、時として素晴らしい推理小説を書くんですが、 これはどうなの?、って感じでした。

(4)コンビニ人間 / 村田紗耶香 / 文春文庫
 芥川賞受賞作。 微妙な違和感がコンビニでは違和感でなくなる、 つまり、コンビニは違和感の空間なんです。

(5)不夜城 / 馳星周 / 角川書店
 ノワール小説っちゅうカテゴリーらしいです。 周星馳は香港の映画監督、 馳浩は元文部科学大臣の元プロレスラーですが、何か?。

(6)実録・外道の条件 / 町田康 / メディアファクトリー
 著者は自称下層エンターテーナーであり困った人々とのかかわりが一般人より多い感じ。 ほんで、そん中から外道をピックアップして書いているわけですが、 外道と言うほどではなく、できればお付き合いしたくない困った人々、 っちゅうレベルのソフト外道のお話しでした。

(7)箱型カメラ / ギュンター・グラス (訳:藤川芳朗) / 集英社
 ドイツのノーベル賞作家の比較的後期の作。 著者の子供たち 8 人が集まって不思議なカメラに映されてきた家族を語る複雑な構成。 家族構成自体も複雑で、彼らが語る内容もなかなかわかりずらいです。

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Date:     2022/1/31 (MON)

Headline:     2022/1 に読んだ本

Contents:
 去年の読書実績が振るわなかったんで、今年は!、って思ったんですが、 滑り出しはいまいち (いまひゃくくらいかも?) ですね。

(1・2)権力への意思 (上・下) / ニーチェ (訳:原佑) / ちくま学芸文庫
 膨大な遺稿を実妹とガストが整理分類したものらしいです。 訳者解説によるとツァラトゥストラの双子らしいです。 なんとなくニーチェの思考のバックボーンがわからんでもないですが、 まぁ、完成された著作でさえいっこも理解できないくらいですから、 断片的遺稿集はさらに理解困難。 むしろ整理分類してもらうより時系列順に並べてもらった方がまだわかりやすいような、、、。 自然科学分野あるいは生命科学分野との射程を見誤った部分が散見されますが、 キリスト教的福音を否定し生命自体を中心に置く思想は現代哲学の出発点ですか? (理解して言っているわけではない)。

(3)四十一番の少年 / 井上ひさし / 文春文庫
 自伝的短編。 笑いの作風はここには見られません。 厳しい少年時代があったからこそ、 代表作の笑いが生み出されてきたのでしょう。

(4・5)飢餓海峡 (上・下) / 水上勉 / 新潮文庫
 名作社会派推理小説と言われています。 推理小説としては難があるようにも思いますが、 戦後から復興していく社会を描いた作品として読むとなかなかよいのではないでしょうか。

(6)お金をかけない「老後の楽しみ方」 / 保坂隆 / PHP 文庫
 著者は精神科医。 心に余裕がありそうです。 本書の表題は「お金をある程度持っている人が」って頭に付けた方がよさそうな、、、。 PHP の割には穏やかでいい本ではあると思います。

(7)白檀の刑 (上) / 莫言 (訳:吉田富夫) / 中央公論新社
 中国初のノーベル文学賞作家の著。 転居先の図書館で初めて借りました。 書評は下巻読破後に。

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