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Books (本)
P20, 2023 / 7月~
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Date:
2023/12/31 (SUN)
Headline:
2023/12 に読んだ本
Contents:
今年は結局 82 冊止まり。
本を読む気力さえ衰え著しいのんには困ったもんです。
(1)旅愁 / 横光利一 / 青空文庫
長い!。
あくまで個人的な感想ですが、これ、駄作やと思います。
(2)千曲川のスケッチ / 島崎藤村 / 青空文庫
千曲川の位置を Google Map で確認しました。
本書にちょっとだけ出てくる犀川の位置も覚えました。
信濃川 (本書には出てきませんが) もその位置覚えました。
(3)西班牙犬の家 / 佐藤春夫 / 青空文庫
西班牙犬の家・田園の憂鬱。
小説?、いいえ、詩ですね。
(4〜8)次郎物語 (第一〜五部) / 下村湖人 / 青空文庫
教育者の手による教育書。全 5 部。
子供の頃、親に言われて嫌々少年文庫みたいのんで読んだ記憶があります。
内容全く覚えておらず、おかげさまで私、
立派 (?) に育ちましたが、
今となっては「自分の子供に読ませる前にまず自分が読めや」って言いたいですね
(亡き親に今更文句言ぅても意味ないですが)。
でもまぁ、ルソーのエミールよりは日本の文化に合っていてわかりやすいかもしれません。
(9)日本の歪み / 養老孟司他 / 講談社現代新書
養老孟司、茂木健一郎、東浩紀、三先生の鼎談。
3 人とも東大出、知識は皆さん超豊富。
でもねぇ、なんか、偉そうにしてるだけに留まっており難しい言葉だけが上滑りしてる感じ。
芯がないっちゅうかなんっちゅうか、、、。
中枢から外れた辺境にいるのがえぇねん、とかおっしゃってますが、
あんたらが辺境やったら誰が中枢やねん!、って思いませんか?。
僕の知能と理解力が足りないだけと言う説ももちろんありますが
(むしろこれが多数説)、新書 9 割駄作説における多数側。
なお、養老先生は概ね聞き役的に振る舞っていらっしゃいましたこと、付け加えておきます。
(10)警視庁捜査一課長の人を見抜く極意 / 久保正行 / 光文社新書
久しぶりに図書館で借りました。
まぁ、今年の最後はちょっと息抜きに。
Date:
2023/11/30 (THU)
Headline:
2023/11 に読んだ本
Contents:
後半は体調悪い日が続き、大失速。
4 冊目の途中で月末を迎える。
(1)菜穂子 / 堀辰雄 / 青空文庫
煮え切らない感じですが、この時代はこんなんやったんかなぁ。
(2)さぶ / 山本周五郎 / 青空文庫
こんな感じの人情時代小説を間に挟みながら読書を楽しんでます。
(3)それでも人生にイエスと言う / フランクル (訳:山田邦男他) / 春秋社
講演から原稿に起したもの。
解説から先に読んだんですが、この解説は要らないかな。
主体として能動してきた部分、客体として受動してきた部分、
周囲とのプラスの関係、マイナスの関係、
人生はいろんな側面を持っていますが、
僕の人生振り返ってみると、
自分が思っていたより客体であったことの方が圧倒的に多いし、
周囲とはプラスの関係だったことの方が圧倒的に多いわけで、
そして今の僕がある。
つまり僕は主体として人生の意味を問うているのではなく、客体として人生にそれを問われているんですね。
そして僕はもちろん人生にイエスと言うんです。
Date:
2023/10/31 (TUE)
Headline:
2023/10 に読んだ本
Contents:
ふ〜む、なぜか忙しいもんで、、、。
(1)俊徳丸・小栗判官 / 岩波文庫
説経節
っちゅう大道芸能で語り継がれてきた演目 5 編。
修徳丸・小栗判官・山椒大夫・愛護の若・隅田川。
かなりわかりやすい筋立て、
つまり、お話としては単純でした。
流れとしては琵琶法師によって語られる平家物語を継いでいるんでしょうか。
(2・3)家 (上・下) / 島崎藤村 / 青空文庫
没落する地方名家の物語。
栄枯盛衰は世の慣いですが、
質が若干違うとは言え親父の実家のことを思うとなんかねぇぇ、、、。
(4)死にゆく人の心に寄り添う / 玉置妙憂 / 光文社新書
妻に勧められての再読。
宗教的な部分は置いておくとして、
死を比較的近くで感じる身としてはなかなかいいことが書いてあると感じます。
(5)水いらず / サルトル (訳:伊吹武彦他) / 新潮文庫
水いらず・壁・部屋・エロストラート・一指導者の幼年時代の 5 編。
嘔吐よりはだいぶんわかりやすいです、が、
いずれも発表年代は嘔吐とほぼ同じのようです。
Date:
2023/9/30 (SAT)
Headline:
2023/9 に読んだ本
Contents:
あまり進みませんな。
今月は All 青空でした。
(1)日日平安他 / 山本周五郎 / 青空文庫
日日平安・ちいさこべ。
真面目、誠実な感じの時代小説。
著者は文壇から距離を置いていたらしいです。
吉川英治による評が気に入らなかったとか。
僕は吉英より山周の方が好感が持てます。
(2)婦系図 / 泉鏡花 / 青空文庫
高野聖と比べて何故か格段に読みやすいです。
でも、最後の急転直下の結末はどうなんでしょうか?。
(3)日輪他 / 横光利一 / 青空文庫
日輪・蝿・頭ならびに腹・機械・純粋小説論。
戦前、文学の神様と評されたらしいです。
戦後は評価急落、その後は評価が分かれているとか。
この作家自体、僕は初読。
ふ〜む、第一印象はいまいちかなぁ。
(4)季節のない街 / 山本周五郎 / 青空文庫
黒澤映画「どですかでん」の原作らしいです。
映画は興行的には大失敗やったとか。
どや街の人々の暗い物語。
かなりの創作にも思えますが、
著者あとがきによるとほぼ実話とのことです。
泉谷春夏秋冬では季節のない街を出ていく若者が歌われています、、、
関係ないか。
(5)聖家族 / 堀辰雄 / 青空文庫
聖家族・美しい村・風立ちぬ。
なぜか堀辰雄はこれが初読。
この中では風立ちぬが秀逸かと。
聖子ちゃんの風立ちぬは秋ですが、
こちらは春でした。
(6)蒼馬を見たり / 林芙美子 / 青空文庫
蒼馬を見たり・清貧の書・晩菊。
著者は当時としてはかなり困った女性だったようです。
その分 (?) 素晴らしい感性で作品を生み出してきたのでしょう。
Date:
2023/8/31 (THU)
Headline:
2023/8 に読んだ本
Contents:
今月は結構家におることが多かったんで、まぁ、こんなもんですか。
(1〜3)宮本武蔵 / 吉川英治 / 青空文庫
空・二天・円明の巻。
7 巻中の後半 3 巻。
まぁ、まさに漫画な小説ですか。
(4)ツバメのひみつ / 長谷川克 / 緑書房
昔、娘の友人が路上で保護したつばめの雛を請われて育ててたことがありました。
最初はミルワームでしたが、放鳥に備えて狩の訓練させる時期には、
妻と僕と交代で公園にバッタ採りに行ってました。
かわいいんですよ、つばめ。
(5)どうせ死ぬんだから / 和田秀樹 / SB Creative
せっかく死ぬんだから、に改題した方がよくね?。
どうせ、ってなんか投げ槍やん。
著者の主張、僕達夫婦は概ね実践中!。
(6)ナジャ / ブルトン (訳:巌谷國士) / 岩波文庫
シュールレアリスムの傑作、らしい。
なんかようわからんよなぁぁ。
シュールって初めて聞いたんは「飛んでイスタンブール」ですかね。
(7)ひとりすまう他 / 織田作之助 / 青空文庫
ひとりすまう・雨・俗臭・夫婦善哉・聴雨・勝負師・可能性の文学・世相。
大阪の風俗を好んで描いた無頼派の代表作家。
かなり長いこと大阪に住んでいる僕の偏見でしょうか、大阪、いいですよね。
(8)野菊の墓他 / 伊藤左千夫 / 青空文庫
野菊の墓・隣の嫁・春の潮。
野菊の墓は僕の生まれ故郷が舞台。
だから何?。
(9)運命他 / 幸田露伴 / 青空文庫
運命・蒲生氏郷・平将門。
露伴の手による史伝。
「運命」は漢文書き下し文調で読みにくいこと甚だしいです
(つまり読解力衰えが甚だしい)。
「蒲生」と「平」は純日本語なのでまだましですが、
背景の歴史をちょっと知っていないと難儀します
(つまり難儀しました)。
(10)狂人日記他 / 魯迅 (訳:井上紅梅) / 青空文庫
狂人日記・孔乙己・故郷・阿Q正伝。
いずれも再読 (と思う)。
日本に縁深い中国作家の代表作集。
読み返してみるとなかなか良いです。
(11)屋上の狂人他 / 菊池寛 / 青空文庫
屋上の狂人・父帰る・無名作家の日記・恩讐の彼方に・藤十郎の恋。
「恩讐の彼方に」は大分耶馬溪青の洞門がモデルの物語。
青の洞門、大阪から九州を原付で巡った途中でキャンプした思い出があります。
なぜか未だに印象に残ってます。
(12)若菜集他 / 島崎藤村 / 青空文庫
若菜集・旧主人。
若菜集はほぼ完全な七五調で貫徹された詩。
調子がいいんで読みやすいんですが、内容を理解共感したかといえば No! ですかね。
Date:
2023/7/31 (MON)
Headline:
2023/7 に読んだ本
Contents:
キンドル端末、結構いいです。
青空は読みやすいようにファイル加工するのに若干手間かかりますが、
それを上回るメリットありです!。
(1)歌行灯他 / 泉鏡花 / 青空文庫
歌行灯・天守物語・薄紅梅・雪柳・縷紅新草。
鏡花の比較的後期の作品。
なんか、筋追うのんも困難な、、、。
読解力、理解力の低下を痛感します。
(2)世界カフェ紀行 / 中央公論新社編 / 中公文庫
各界の著名人がカフェに関する思い出を 2 〜 3 ページに綴った短文集。
思ったほど面白くありませんでしたが、まぁ、
なんとなく世界のカフェを旅したような雰囲気にはなれますか?。
(3)或る少女の死まで他 / 室生犀星 / 青空文庫
或る少女の死まで・性に目覚める頃・幼年時代。
犀星の比較的初期の作品。
性に目覚める頃は再読。
名作と言われる日本文学、いいですね。
(4〜7)宮本武蔵 / 吉川英治 / 青空文庫
序・地・水・火・風の巻。
7 巻中の前半 4 巻 + 序。
超有名な超長編ですが、余計な (?) 説明的心理描写が多くて若干閉口です。
で、ここで一休み。
(8)ぼくはあと何回、満月を見るだろう / 坂本龍一 / 新潮社
天才音楽家の自伝的エッセイでしょうか。
まぁ、がん罹患も含め死の前十数年の活動が口述筆記された感じの本なんですが、
さすが、このレベルの天才ともなると一般人とは活動の密度も実績も桁が違いますね。
頭の血管ぶち切れ傾向の部分は凡人として思わず共感してしまいます。
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