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    ├ Books (本) P23, 2025 / 1月~
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Date:     2025/2/28 (FRI)

Headline:     2025/2 に読んだ本

Contents:
 今月は 4 冊。 不調、っちゅうか、もうこれが Default (泣)。  現在積んである未読はクンデラ 2 冊、大江 1 冊。 これならなんとか死ぬまでに読み切れるかなぁ。

(1・2)宙返り (上・下) / 大江健三郎 / 講談社文庫版 KFX for Kindle
 新興宗教の内部的なお話。 著者の言いたいこと、たぶん、なんかあるのんでしょうが、 僕にはわかりません。 大江健三郎が描く世界とは言え、 やっぱ、宗教は僕には馴染まないよねぇ。

(3)人として大切なこと / アルン・ガンジー (訳:桜田直美) / ダイヤモンド社
 この本から引用された一文が新聞のコラムに載ってたんで読んでみました。 著者はマハトマ・ガンジーの孫。 マハトマが著者に語った当たり前のことが当たり前に書いてあるだけなんですが、 近年はその当たり前自体が変容しつつあるようにも感じます。 その意味では一世代古い当たり前の書。 僕は一世代前ですね。

(4)男性中心企業の終焉 / 浜田敬子 / 文春新書
 男性中心企業の終焉がほんの少しだけ近づきつつあるかもしれない、 ってなことが書いてある本。 僕は、いろんな社会分野でジェンダー平等が実現されるまでは主要分野でジェンダークオータ制を導入すべきと考えてますが、 日本も世界もまだまだ全然 "じじぃ至上主義" ですよね。 「男性中心企業の終焉までの遠い道のりの最初の一歩」って改題した方がいいかも?。

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Date:     2025/1/31 (FRI)

Headline:     2025/1 に読んだ本

Contents:
 8 冊目は、不調で麻薬も飲めずで退薬症状による不眠が幸いして滑り込み。 なにかと大変なのさ。

(1)あいまいな日本の私 / 大江健三郎 / 岩波新書
 ノーベル賞受賞講演を中心としたいくつかの講演を原稿に起こしたもの。 考えさせられる内容盛りだくさんです。 例えば、ここ 11 年余り、 僕は、残る人たちに背中を見てもらって恥じないように生きてきた、 つまり、自分は生者の側にいると考えていましたが、 どうももしかすると死者の側から残った人たちに語りかけていたのかもしれないと感じたりしました (説明するのんはちょっと難しいかも、、、イタコ、ですか?、違います)。  もし既に死者の側にいるなら、死ぬに当たって気持ちは少し楽になるかも、、、 って、どっちにしてもあんた、いつでもお気楽やからどっちでも関係ないやん?。 ほか、僕らは一時的に部分的に時代を預かっているに過ぎないのであり、 次世代によりよくして引き継ぐ義務があるが、 それができているのか、、、などなど。 まっ、必読の良書です。

(2)人生の壁 / 養老孟司 / 新潮新書
 壁シリーズ最新刊。 賛同できる事、できない事、いろいろ書いてありますが、 重箱の隅をつつくように共感できたのは、 個人はニコニコでいくのんがいい、ってな部分。 ほんで、最後の章に「とらわれない、偏らない、こだわらない」って書いてました。 んっ?、昔、奈良薬師寺で写経したあと送られて来たはがきに全く同じ文言が書いてあったような (もはや宗教?、笑)。  さぁ、ご機嫌でいこう! (今年の目標です)。

(3)友達・棒になった男 / 安部公房 / 新潮文庫
 戯曲を 3 編収めた本。 小説でも戯曲でも安部公房のおかしな世界は同じ。 作家としては、自分の思うものに近い世界を視覚的に表現できる分だけ (小説より) 戯曲の方が楽しかったのかもしれない、 知らんけど。

(4)国民の底意地の悪さが日本経済低迷の元凶 / 加谷珪一 / 幻冬舎新書
 いつも見てるモーニングショーによく出演している経済評論家の著書。 題名長いですねぇ。 中身もだらだらと長い。 題名に述べられていることは、本文からはあまり伝わって来ません。 日本経済低迷の元凶、僕は、将来が不安なため若い世代の多くが今安心して消費できない社会環境にある、と思ってますが、 みなさんはどう思っていらっしゃるでしょうか?。

(5)みずうみ / 川端康成 / 新潮文庫
 変態小説の部類でしょうか。 当時の日本文化、風景、変態心理などが、 絶妙な場面展開の中に美しい文体で描かれている。 ところで、日本人のノーベル文学賞受賞者・候補者って、 変態に偏ってませんか?、川端、谷崎、三島、安部、大江。 まぁ、みなさん全面的に (変態) っちゅうわけではないですし、 たぶん、作家自身がそれってなわけでもない、と思う、知らんけど。

(6)国境のない生き方 / ヤマザキマリ / 小学館
 共感できるとこいっぱいです (共感できないことも結構ありますが)。  一つ挙げると、自分が人の目にどう映るかは自分には関係ない、ってとこ。 僕は結構昔から自由なんで、人と自分を比べないし、人にどう思われているかもほぼ気にならないです。 そのため「もう少し人の気持ちを考えたらどぅやねん」って妻が感じる場面が多いようなんですが、 でも、これで 61 歳までもう来てもうたし、一応のマナーは (たぶん) 心得とるし、 まぁ、えぇんでないでしょうか。 僕のことはいいとして、この人の生き方、真似するとほぼ人生失敗すると思う。

(7)憂い顔の童子 / 大江健三郎 / 講談社文庫版 KFX for Kindle
 kindle で読みました。 おかしな二人組 3 部作の第 2 部らしいです。 第 1 部はかなり昔に読んだ「取り替え子」。  どーでもいいことですが、3 部作と知っていればもっと早くに読んでいたかもしれません。 おかしな二人組とやらが誰と誰なんだかよくわかりませんが、 著者自身がモデルになっておって、 作中では、村の伝承を過激に演じる地元の学生劇を見て一人パニクって大怪我、 酔っ払ってやくざ (右翼かも) と喧嘩して大怪我、自分も片棒担いだ演劇が暴走して瀕死の大怪我。 これらは緻密に組まれた小説の虚構ではあるんですが、 実体の著者がこんなやったら周りは結構大変ですよね。

(8)さようなら、わたしの本よ! / 大江健三郎 / 講談社文庫版 KFX for Kindle
 せっかくの (?) 3 部作なんで続けて読みました。 本書における「おかしな二人組」とは誰と誰なのかよくわかりました。 実際にはあり得ない虚構の中の私小説。 いろんな文献が参照されておって、 やっぱり大作家ともなると、読んだ鼻から中身を忘れていく僕とは頭の出来が根本から違うようです。

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